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2017年4月13日 (木)

人権は守られているか?

 京都で初老の男が罵詈雑言を大声で喚き続けて丸二年、ようやく迷惑禁止条例によって昨年逮捕されたけれど、反省した、もうしない、ということで放免された。ところがほとぼりが冷めたとたん、再び近所の人たちに向かって大声で恫喝を始めた。そして数ヶ月、ついに再逮捕されることになった。再逮捕の理由は「刑務所に入れられたってかまわない」という言葉だそうで、それが恐喝になるのだそうだ。

 その男の様子を映像と音声で見たけれど、見るに耐えないもので数分でうんざりした。これをこの男の標的にされた近所の人々は連日連夜、二年以上聞かされてきたのである。この男は明らかに異常者であるが、近所の人たちはその異常者によって精神的な暴力を受け続け、おびえて暮らしていたようである。

 通報を受けて度々警察がやってくるが、それをどうにも出来ないというのが不思議である。しかも逮捕されたあとに放免され、再び同じことを繰り返しながら、なかなかこの男を再逮捕できないのがなおさら不思議である。

 こうしてこの異常な男の人権はめでたく保護され続けた。

 むかしならこんな男は即病院に送られてロボトミー手術でもされたのではないか。もちろんロボトミー手術が人道的に見てあり得ない治療法であることは承知で言っているが、近所の人たちならそれを夢想するだろう。何しろようやく逮捕されて平安な日々が帰って来たと思っていたら、再びの悪夢の日々である。絶望の度合いは深かっただろう。警察に対しての信頼も失っていたはずだ。

 この異常で周りの人たちを苦しめ続けた男の人権が守られるために、どれだけの人々の人権が損なわれたのか。日本では加害者の人権が最優先される。被害者の人権は二の次である。この恐ろしい事実をこの男のニュースは明らかにしていた。

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コメント

他者の人権を侵す人の人権を守る必要があるのかと思ってしまいます。

けんこう館様
権力が無実の人を拘束したり虐待することが当たり前だった時代があったことが、犯罪者の人権を守るという思想につながっています。
ところが日本の場合はそういう時代はほとんどなく(封建時代でもそんなことはありませんでした)戦時中にだけそういうことがありました。
つまり人権主義は反権力と結びつきやすいのです。
だから法律に則って犯罪者の処罰をする権力を悪と決めつける発想から日本の人権主義は唱えられます。
つまり犯罪者こそ守られるべきだというのです。
被害者にとってはたまったものではありません。

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