俱利伽羅不動寺
俱利伽羅不動寺は石川県と富山県にまたがる歴史街道「北陸道」が走る倶利伽羅峠にある。成田不動尊(千葉県)、大山不動尊(神奈川県)と並んで日本三不動尊の一つである。
地元の津幡町の観光ガイドによれば、もともとは長楽寺という寺があってそこに安置されていたが、源平の戦いで焼失し、江戸時代、加賀前田氏が再建、それも江戸末期に火事で焼失し、明治の廃仏毀釈により、長楽寺は廃され、手向神社となったそうだ。
だから石柱は手向神社で左の木柱は不動寺である。
長楽寺由来。
注連縄のかかる本堂の中から読経の声が聞こえた。これが日本式(神仏混淆)である。
こういう彫刻を見ると嬉しくなる。
俱利伽羅とはなにか。岩波国語辞典によれば「岩の上に立てた剣に龍が巻き付いているかたちで、不動明王の化身」だそうだ。それでこの峠を倶利伽羅峠というのだろう。
ちなみに入れ墨のことを俱利伽羅紋々というけれど、背中に入れた俱利伽羅の入れ墨を指していたものが入れ墨そのものの通称になったようだ。
不動明王像。
お堂の外にも不動明王の像がある。
本堂裏のお手洗いを借りたら男用の前にこの札がかかっている。なかなかしゃれている。
こちらは女性用。もちろん巴御前であろう。ということは男性側は木曽義仲に違いない。
このあとすぐ近くの古戦場を見に行く。
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