捨てられない
物が捨てられない。物だけではなく、捨ててしまいたいさまざまなしがらみや記憶も捨てられない。吝嗇なわけではないし、本と映画以外は収集癖が自分にあるとも思わない。
衣類も、これからずっと袖を通すことはないと思うようなものがタンスに眠っている。整理すると云うことは上手に収納することではなくて捨てることだと繰り返し聞き、なるほどと思いながら、家の中の物がいっこうに減らない。
紙一枚、ペン一本も含めてどれだけの数の物が家のなかにあるのだろう。それは無限にあるわけでなく、せいぜい何十万かそこらだろう。しからば少しずつでも用済みの物や捨てても惜しくない物を片付ければ必ず減っていくはずだ。
そう思いなして、一つ何かを増やしたら二つ以上捨てるように心がけることにした。本を2冊読んだら一冊買うことを自分に許す。録りためた映画やドラマを二本観たら一本新しく録画する。旅行に行くときは一番くたびれた下着を持参し、用が済んだら捨ててしまう。冷蔵庫はなるべくがらがらにしておく。
「始末する」という言葉には不要な物を持たないという意味もある。まさに自分の始末を考えるとき、身の廻りを始末することは大事なことなのだと思う。
それなのに捨てるのに迷ってなかなか捨てられない自分がいる。まだ未練があるらしい。
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おはようございます。
私もどちらかといえば捨てられない方ですね。
特に本は捨てられません。
数年に一回”えいやっ”という気持ち、それこそ清水の舞台から飛び降りる心構えでいらない本を処分しますが、
この時の寂しさといったらありません。
やはり一万冊くらいは入る書庫が欲しいです(最近そういった夢まで見ます)
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2017年5月13日 (土) 05時58分
shinzei様
本はなかなか処分できませんね。
私も書庫を持つ夢を見たこともありますが、いまはあきらめています。
私が持っているのは私にだけ大事な本で、一般的な値打ちは知れていると思いますが、万一の時にすべてを処理してもらうための古本屋を決めています。
息子にも伝えてあります。
投稿: OKCHAN | 2017年5月13日 (土) 08時42分