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2017年5月 3日 (水)

古い手帳を読む

 古い手帳が数十冊ある。在職中はいろいろ手帳をもらうことが多かったので、気にいったものにいろいろと書き残してある。どの手帳も書き込んだ部分はそれほど多くはなく、ほとんどが読書記録である。

 整理しようと思ってパラパラとめくってみると、読んだ本の寸評が書かれているものがあって、たいていはあまり詳しくないし内容も少ないけれど、たまに面白いものがある。

 マイケル・ウィーバー「オイディプスの沈黙 上・下」と云うミステリーの読後のコメント
「人はいくらでも自己中心的になれる。世界が、そして自分の外界すべてが自分の為のみに存在すると確信することもできる。
(中略)
主人公は自分がリベラリストであるという信念の持ち主で(私もそのつもりだが)あるが、こういう自己中心的、確信犯的な犯人とは闘えない。犯人の武器はリベラリストの甘さをつくことにあるからであるからだ。
 リベラルとは何か。他人を否定しないことだ。ある生き方や思想が自己にとって如何に違って見えても、まず「肯定」することだ。世の中を受け入れることだ。

「中略」の部分に本のストーリーに関することがちらりと書かれているが、それを読んでも何しろザル頭なのでどんな本だったのかよく思い出せない。面白かったのはリベラリストについての考えである。たぶん本に影響されてこう書いたのだろう。いまなら少し違うかも知れない。

 しかしこのまま読めば、いま日本の野党面々はリベラリストを自称することが多いし、マスコミもそう呼ぶ。そして政治的な運動をして与党に非難を浴びせる人たちもリベラリストを自認しているように見える。

 ところがその自称リベラリストが現状を否定して認めないことは驚くほどである。相手を認めてしかるのちに妥協点を話し合うなどという気がなくて全面否定である。すべて相手は悪であると決めつけるのはリベラリストとは違うよなあ、と思って面白かったのである。

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コメント

「リベラル」という言葉をよく使う人に、どんな意味で使ってるか聞いたところ「民主・自由」と言ってましたが、選挙で選ばれた安倍首相は認めたくないようです。

ありがとうございます。自分を横文字一言で言える言葉・・・(リベラリスト)・・・がベストの様に思えたからです。外から見た私は別の人格に見えているのでしようが。納得できていなかったので。

けんこう館様
ブログにも書きましたが、リベラリストとはふところの深い人のことだと思います。
相手の言い分を一切聴かずに自分だけが正しいという人がリベラリストであるはずがありません。
民主主義とはみなが自由に意見を述べて、語り尽くした後に多数決でものを決めるというものであって、相手が悪いから全部反対、などという態度は民主的とはいえません。
蓮舫女史は代表になったときに、これからは是々非々で行きます、と云った記憶がありますが、その言葉を忘れたか、口先だけの言葉だったのか、それでは信用されませんね。

かすみ風子様
楽しい川柳をたしなむ人がリベラリストでないはずがありません。
世の中をおもしろがれる人はすてきだと思います。

古い手帳は廃棄する方ですが、90年代後半ごろからある掲示板に読書記録を残すようになりました。これが原点です。その時読書記録だけでなく、一緒に当時考えた様々なことも書いていたことが後から役にも立ちました。 
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/1597/trackback

その掲示板が無くなったので今は読み返すことができないのは残念ですが、それで自分でblogを始めたのが2006年。ただ当時は本を全部読んだ後で纏めて記載したので細かいところの記録がなく、後で不便だと判り、今では1日読んだ分をupするようにしています。そうすると読む過程での自分の変化も判ります。

いずれにせよ、読書記録は後でデーターベースとして活用できるだけでなく、自分自身の変化も後からわかり重宝しています。まさしくbe logです。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/644/trackback

ところで、リベラルというと、まずliberal arts の方に反応する人間ですが、語源は確かラテン語(ギリシャ語かも?)の「(人を)自由にする」というところから来るとか聞いたことがあります。 

…となると「何から」自由になるのか? という問題に当たりますが、当時はまさか「神から」とは言えませんから、長いことこれは誤魔化していたのでしょうね。その後遺症が今でも残っている(笑)

彼ら自身が「イデオロギー」に縛られていて、リベラルではないということでしょう。

Hiroshi様
イデオロギーに縛られていてはリベラルといえない、と云うお言葉、とても分かりやすいですね。
私は何より教条主義的な人間と付和雷同する人間が嫌いです。
そうならないように努めて生きてきました。

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