偽物
中国には偽物(つまりパクリ商品)が横行していることは御承知の通りである。日本には偽物商品がなくて安心だとして、日本で雑貨や化粧品、薬品などを買いあさる中国人の姿が良く紹介されている。
その中国で「なぜ日本人は偽物を作らないのか」という疑問が呈示されたのに対して、ネットユーザーが寄せたさまざまなコメントが記事で紹介されていた。
日本では法律で知的財産権が厳格に保護されているからである。
日本では道徳教育が為されているからである。
中国と違って偽物を売って信頼を失うことは、信用を重視する日本社会では「自殺行為」になるからである。
なかなか鋭い指摘である。分かっているのである。
なかには
日本だって偽物が売られていた、という意見もあったが、それに対しては、中国人に偽物や粗悪品を売りつけるのはたいてい中国人である、と反論されている。
偽物を作らない日本人は頭が悪くて、偽物を作る中国人は賢いのだ、と云う本気なのか皮肉なのか分からないものもある。
これらのコメントから見えてくるのは、「中国ではしてはいけないことでも上手にやれば賢いことだ」という考えを持つ人々がいるということである。そして「知的財産権」を侵すことにあまり罪悪感がないし、それを間違ったことだと教える道徳的な教育もないと言うことも分かる。さらに「信用」ということにあまり価値観が共有されていないらしいことも分かる。
道徳教育に激しく反対する一部野党の面々は、中国のこのような状態を理想の社会と考えているのだと云うことだろうか。
今日は憲法記念日、理想主義的な文言が飛び交うことだろう。しかし世界は憲法の前文にあるような信頼に足る国々であるのかどうか、そのことに目をつぶって平和を叫んでも、相手はバカにしてかかるだけのように思うが違うだろうか。
« 古い手帳を読む | トップページ | 「おらんだ正月」を読む »
「ニュース」カテゴリの記事
- 意見の相違(2022.06.25)
- 諸刃の剣(2022.06.23)
- 気になる数字(2022.06.21)
- ニュース雑感・国会関連(2022.06.02)
- ニュース雑感・朝鮮半島(2022.06.02)


憲法問題はむつかしいですね。平和は基本的なものですが、他国の侵略にどうぞどうぞお好きなようにしてくださいでは、問題ありと、思います。
投稿: nobunagaE.T | 2017年5月 3日 (水) 14時16分
nobunagaE.T様
いまの中国やロシアの行動を見て、普通に感じることですよね。
日本人で戦争に賛成する人はほとんどいないでしょうが、万一戦火が及ぶことについての備えは必要でしょう。
それすら否定するのは観念的にすぎると私は思います。
第二次世界大戦であまりにもひどい目に遭った日本は、あまりに自分自身をがんじがらめにしてしまいました。
それでも冷戦のお陰で平和が保たれましたが、憲法のお陰ではないのではないかと考えています。
投稿: OKCHAN | 2017年5月 3日 (水) 15時12分
たまたま関連記事を今日blogに書いたばかりなので、ここは反論も必要かと。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4912/trackback
私が小学生の時、東京オリンピックの頃、 国鉄の客車の中や街中はゴミで溢れ(確か座席の下にゴミを捨てるのがデフォルトでしたよね?) 市中にはアメリカのコピー製品で溢れていたことを歴史として知っておくことが重要だと思います。
私の院生時代ですら専門洋書はすべて海賊版=違法コピー製品でした(汗)。 貧しい学生には正規の洋書は手が届きませんでした。
「衣食足りて礼節を知る」は真理かと。
投稿: Hiroshi | 2017年5月 3日 (水) 16時49分
Hiroshi様
おっしゃる通り、昔の国鉄の長距離列車の車内はゴミの山で、座席の下にゴミを入れるのが当たり前でした。
窓の外にゴミを放る人も普通にいました。
公害も酷いものでしたし、隅田川を電車で渡るときにはその悪臭に鼻をつまんだものです。
時間をかけていまのように多少マシになったことは驚くほどです。
しかしそれもそれが改善されるべきものだとして意識された結果によるものでしょう。
さて、その意識が中国に芽生えて変わっていくのにどれほどの時間がかかることでしょうか。
日本にやって来て、問題を認識することが改善につながれば、それは中国にとって好いことでしょうね。
投稿: OKCHAN | 2017年5月 3日 (水) 20時33分