転がっている
長時間ドライブを続けたせいか、持病の腰痛が出ている。湿布薬を貼って転がっている。とても楽だけれど何も出来ない。転がったまま本を読む。腹ばいは辛いので上向きで読む。重い本はくたびれるので、そういうときは文庫に限る。かき集めてようやく全巻揃えた北原亞以子の『慶次郎縁側日記』のシリーズの第一巻『傷』をまた開いている。読み出したら全巻読むことになるだろう。飽きると東洋文庫(こちらは文庫といってもちょっと大きいけれど)の『菅江真澄遊覧記』の第一巻を眺める。気がつくとうつらうつらしている。めでたくなった老人の姿そのものではないか。父は庭いじりしている時以外はたいてい転がっていた。
やはり温泉には連泊するべきだったと思いながらぼんやりしている。帰ってきたのは用事があるからだが、その用事に出かけるのは腰痛が治まってからだ。気温は午前中から29℃にもなっているけれど、ちょうどいい加減の強さで風が吹き抜けるので、クーラーをつけなくても快適である。何しろ風が乾いているのが有難い。
今日はこのまま転がっていることにする。
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