雲南旅行(27)石鼓鎮1
雲南旅行から帰ってまだ二週間であることに驚く。あっという間に思い出という彼方に遠ざかりつつあるからだ。その旅行のもっとも充実した一日がこの日であった。天気も良く、いままでとくらべてすべてがクリアであった。
車は麗江から西へ走る。長江第一湾に近い石鼓鎮に向かう。ここは高倉健の『単騎 千里を走る』の舞台の一つだ。麗江からの道路はところどころ未舗装で細いところもあるものの、ずいぶん良くなっている。それらの場所も工事中で、さらに良くなるだろう。
道路は高所を走っている。このまま行けば香格里拉(シャングリラ)からチベットまで通じているのだ。石鼓鎮に向かって脇道を下る。
車窓に河が見えた!金沙江(長江)だ。
石鼓珍の駐車場に車を置き、村内に向かう。周辺に山が迫る。
村の入り口。むかしはこんな入り口はなかった。
入り口を入ってすぐのところに美しい蘭の花が咲いていた。
これが石鼓珍の名前の由来である石鼓。ここに過去の戦いの勝敗などが記録されているのだという。
菜種を絞る工場。農家が菜種を持ち込み、ここで絞る。菜種油の香りがほのかに漂う。前回来た時は春だったので、あたりは一面の菜の花で黄色い絨毯が敷かれたようだった。
金沙江の支流に架かる吊り橋。むかしは対岸へ渡るのはこの橋しかなかったが、いまは車も通れる立派な石の橋が出来ている。
雨期に川が増水するとこの吊り橋は水没する。この橋はばらばらにすることが出来て、水没しそうなときは流されないようにばらしてしまう。しばしば大洪水もあり、橋の建屋も破損被害を受ける。
吊り橋の途中までわたって川の上流を見る。水は澄んでいて水底が見える。
橋のたもとの小屋の中で盲目の老人が楽器を弾いていた。哀愁を感じさせる。彼にどんな人生があったのだろうか。
村内は坂だらけ。映画でもこのような坂が登場する。
こういうところで暮らすと足腰が鍛えられて長生きするだろう。
高台に高楼がある。
高台から瓦屋根の連なりを撮る。このような景色が大好きである。
ちょっと方向を変えて。天気がよくて良かった。
全体を撮る。向こうの方にかすかに金沙江が見える。このあと行く第一湾の方向だ。
高楼のさらに上に八路軍の調整の像があり、そこから高楼を見下ろす。向こうに金沙江が見える。
これが銅像。八路軍の長征で金沙江をわたるのを助けた漁民から激励を受ける兵士。
さらに村内を散策する。
« 雲南旅行(26)麗江の朝 | トップページ | 情けない事態になった »
コメント