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2017年12月19日 (火)

大前研一『日本の論点2018~19』(プレジデント社)

 大前研一氏のような人は情報網が広いだけではなく視点も高いから、多分見えている世界が普通の人と違うのだろう。個別の論点を語る中に、既にこちらが承知していることも多いけれど、そこに必ずもう一つ新しい知識を得ることができるのは、視点か違うところから解析してくれているからだと思う。

 そしてこのような人たちはすべてを語っているわけではなく、実はさらにもう一段深いレベルの情報を持っているのだが、それは開示することがいまは出来ないと判断しているような気がする。

 実はそこのところこそこちらがもっとも知りたいところなのだが、それは時が来なければ明かされないもののようだ。それを推理推論することこそ知的楽しみであり、自分のレベルアップに繋がると感じているが、さて、非才の身ではいつまでも迷妄から脱することが出来ないのは残念なことである。

 この本では政治、経済、軍事、地政学的な捉え方について多くのテーマに分けて彼の明快な分析が呈示されている。そこから見える来年再来年、そしてそれからの世界や日本はどうなるのか、大前研一氏の見立て通りになるかはたまた予想外の展開が見られるのか。

 毎年年越し前にこのタイプの本が書店に並ぶので、おもしろそうなものをピックアップして楽しむことにしている。既に長谷川慶太郎翁のご託宣は拝読した。次は誰のものを読むことにしようか。

 世界がどうなるのか、気にかかるけれど多分に他人事である。申し訳ないことである。何しろ力も影響力もなにもないことであるから致し方ない。万が一間違ってそのような立場を与えるといわれても要らないけど。こちらは高みの見物が趣味なのである。

 この本の最後の40頁はいらない。ご趣味の自慢だが、当方には不要であった。つい読んだが時間の無駄になった。

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