大不況
ある雑誌に載っていた堺屋太一氏のコラムに、2020年の東京オリンピック後に日本は大不況になると予言されていた。公共事業が止まり、少子化の影響が今以上に顕在化するのだという。まず医者が余り、不動産が需要不足で暴落する。
医者はそれほど余っているのだろうか。老人が増えればそれだけ医者は必要になりそうだが、それ以上に医者が増えているということか。医者が余ると健康な人にも不安をあおって病人扱いしようとするというが、分かる気がする。建康なのに自分は具合が悪いかもしれないと思う人は案外多いから、不安をあおられれば病人の仲間入りするだろう。ますます医療費が増える。
何ごとも現状に対しての対策しか行われないのが行政で、ほんの少し先の未来に顕在化しそうな問題に対しては、分かっていながら目を背けた結果を国民は引き受け続けてきた。もしそのための予算を立てようとしても今はまだ不要だとして野党は反対するのではないか。だから常に対策は後手に回るし、結果的に二度手間、三度手間になる。正論は常にコストがかかる。
とはいえそう悲観していると、案外それほどでもなく終わることも多い。役人はみなが罵倒するほど馬鹿でもない(本当は賢い)から、それなりの手立ては講じているらしく、日本はそれほどの破綻なしに何とか廻っている。
堺屋太一が心配するほどのことはないだろうと私は楽観しているところもある。前回バブルがはじけたときも、私にはまったく関係が無かったから、またはじけると脅されても他人事なのである。バブルがはじけるといっても、お金や土地のようにそもそも投機の対象にするのはいかがなものかと思うものを売り買いしている人が困るだけのことだと思っているのである。もちろんはじけないほうが景気がいいらしいから、おこぼれもあるのであろう。はじけないほうがいいが、多分はじけたくてはじけているわけではないから仕方がないのかもしれない。そのときはおこぼれもなくなるので、つましく暮らせばいいだけである。餓死するほどのこともないだろう。
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