ことなきを得る
海外旅行に行くのに、フライトが朝早いので空港近くに前泊する必要がある。その宿に着いたら、大きな部屋にすでにたくさんの人がいて、雑魚寝するようになっている。それぞれが宿の布団を出して横になったり雑談している。私の布団だけは自分のものであり、寝慣れた布団に早めに入ってゆっくりしていると、見知らぬ若い男がその布団に足を入れてきた。宿の布団はせんべい布団で、私のは暖かいのを知っているのだろう。
「これは俺の布団だ」とその男をたたき出す。その若者に喚声を上げて飛びつく少年がいた。飛びついた勢いで私にぶつかる。ぶつかったのに二人でじゃれている。どうやら兄弟らしい。
その少年の襟首をつかみ、「君は私にぶつかったのに謝りもしない、そう言うときはどうすべきなのか」と激しく叱責した。少年は、シュンとなって小声で「ごめんなさい」と言ったので許してやった。
しばらくすると外が騒がしくなった。なにかが起きたらしい。外に出ると遠くの空が赤く染まっている。ぼんやり見ていると、妹が私を見かけて声をかけてきた。
「一緒に行く人はいま銀行で両替しているけれどお兄ちゃんは大丈夫なの?」
しまった、前回の雲南旅行での使い残しがけっこうあったのに持って来るのを忘れた。と同時に血の気が引いた。パスポートも忘れているのである。
気を取り直して考えてみると、一度名古屋に戻っても何とか間に合う。よかった。
ほっとしたところで目が醒めた。ああ、取りに戻らなくてもいいのだ、まだ旅行はすこし先の話である。パスポートはくれぐれも忘れないようにしなければ・・・。
どうしてこんな変な夢を見たのだろう。
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>どうしてこんな変な夢を見たのだろう
ルゴフによれば、
『人が「夢」を書き留めるときにはその解釈が同時になされる』 とか、
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すでに思い当たることがあるのでは?
投稿: Hiroshi | 2018年2月21日 (水) 07時18分
Hiroshj様
三つほど思い当たることがあり、それが輻輳してこのような夢になったのかなと思っています。
思い当たることは私事に過ぎますので書くのは控えます。
投稿: OKCHAN | 2018年2月21日 (水) 09時04分