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2018年2月 4日 (日)

わからない

 テレビで仮想通貨の仕組みの説明が繰り返し行われるが、私にはどうしても分からない。私にはそこに厳然としたバカの壁があるようである。

 コインチェックの取扱金額が12月一ヶ月だけで3兆円を超えていた、という話に驚いた。年間に換算すれば、小さな国の中央銀行並みの金が一社で扱われているのだ。これは一体何なのだ。

 金で金を買うということがそもそも金の意味をますます空想化していくような気がする。数字だけが妄想の中で膨らみ、それに狂奔する人がたくさんいるらしい。

 今回の流出は北朝鮮の仕業だ、という憶測もされているらしいが、もし本当なら、いくら経済制裁をしても何百億円の金が濡れ手で粟で手に入るわけでほとんど制裁の効果は無いのである。そんな世界は異常だと思うが世間はそう思わないらしい。

 580億円といえば、実際のお金にしてどれほどの嵩になるのか、などと考える私は、仮想通貨が通用する世界とは無縁の人間なのだろう。

 資本主義はますます空想的な世界に向かっているように見える私は時代遅れなのだろう。願わくば、物と実体のある金との関係だけの世界のままのほうがありがたい。生きている間に中央銀行の発行する現金が通用する世界が終わるようなことがないといいが。

 昔オランダでチューリップの希少種が投機を呼び、とてつもない金額で取引された。金魚が日本や中国で同じように異常な高値で取引されたこともある。熱狂から冷めればすべて夢と消えた。思えば日本でもバブルという時代があり、土地や株が思惑だけで暴騰した。

 うまく儲ける人は賢いのだろう。私は賢くなくてもかまわない。

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コメント

同じ番組を観ておられたのでしょうか?(笑)
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5229/trackback

Big Mac indexというのがあるそうです。このほぼ同品質のハンバーガー1個を幾らで買えるかですが、購買力平価を比較するわかりやすい指標と聞いています。直近のそれによれば、ウクライナやジョージアだと日本の1個分のお金で2個買えそうです。
http://www.economist.com/content/big-mac-index
http://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html
https://matome.naver.jp/odai/2144172932425627301

国が保証する貨幣も仮想的なものだと思います。1000円札もある意味、紙くず同様にもなるということではないでしょうか? 

Hiroshi様
国が発行する通貨も仮想的である、ということは分かります。
そもそも物々交換では交換しようとするお互いの価値観に違いがあるでしょうから、貨幣という仮想物ではあるけれど共通の交換物をもって調整するというのが通貨の役割であろうかと思います。
それが大変便利であるから仮想物がほぼ現実の物として流通しているのでしょう。
国の違いを調整する為替の仕組みまでは分かるのですが、しかし貨幣を貨幣で交換するということは貨幣の役割を逸脱しているとしか考えられないのが私の限界でしょうか。
ただ、現実に存在を始めてしまったものはもうないことにできないことは承知しています。
私がついて行けないだけです。
ついて行けないでも済むことを願う、というのが私の気持ちだということです。

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