いい女
WOWOWで『コートダジュールN゜10』という不思議な番組を観た。N゜はナンバーと読む。一話25分ほどの番組で、そもそもはHuluで放映されたものだ。Huluのことも今回初めて知った。Hulu版は全五話、昨日から今度はWOWOW制作で四話が毎週放送される。それを機会にHulu版を事前放映したようだ。昨日というより厳密に言えば本日火曜の深夜0時放送である。今日のWOWOW版(つまり通算第六話)は録画したけれどまだ観ていない。
人生で出会うある一コマを切り取って淡々と話が展開したり、こんなことはあり得ないだろうという話だったり、さまざまである。メインは小林聡美と大島優子が演じ、毎回独特のキャラクターのゲストが加わる。ラストのタイトルバックで山崎ハコ(これはまた懐かしい)が、もたいまさこと弾き語りで歌うシーンがあるのも素晴らしい。
何だこれは!と思うひともいるかもしれないが、こういう話好きである。しゃれていると思う。大島優子については他のグループタレント上がりの若い女優と全く区別がつかなかったけれど、これで見間違えることがなくなったと思う。なかなか好い。
もともと小林聡美が大好きである。もちろん彼女が演じたさまざまな役柄から私が勝手に作り上げた小林聡美が好きなのであるが、その小林聡美は依存しない女性である。私は、女性は男に依存するもの、という思い込みから抜けきれない世代であった。そして依存されることで男は男でありえるのだと勘違いしていた。
ところが依存するのが当たり前と思っている女性よりも、依存しないで平然と生きている女性の方がはるかに魅力的であることが分かってきた。うかつなことに、それに気がついたのはずいぶんと年齢を重ねてからであった。
以前、男が女を選ぶのではない、女が男を選ぶのだとこのブログに書いたことがある。自然界はそれが普通である。種を存続させる役割を主に担うのは雌であるから、主導権を持って当然なのだ。人間も同じである。時代が変わって女性が自立したのではない。そもそも大人の女性は自立しているのが当たり前なのである。
白馬の王子を待つ女性はまだ大人ではない。王子は大人の女性でない少女を娶っても互いに不幸である。今は男が白馬のお姫様を待つ。萌えキャラに恋する男など不気味悪い(この不気味悪いという言い方、囲碁の梶原九段の造語だったと思うが、気にいっているので使わせてもらっている)。
私の小林聡美(実際の本人ではない)は自立している。だから魅力的でいい女である。彼女のようないい女に選ばれるような大人の男になって、二人で人生を自由に生きるという楽しい人生を送りたかったなあ、と悔いても仕方がないが、わが人生を嘆いている。嘆いているけれど、いまさらである。まあ結果的に自由に独りで生きていけているのであるから、そこそこというべきか。
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コメント
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自然界は、雌が雄を選ぶ・・・そうですよね。
オスどおしを戦わせて強い雄を選んでいます。
でも 人間界は 可愛いもしくは美人を男性が選んでいる。
不美人でも人柄が良い!!!・・・人は意外と縁遠い。
女性から見て、この人は?・・・と言う美人は早く結婚しています。
動物と人間の違いは、感性と趣味とか、複雑な事柄がありますから、
弱い男性でも人柄が良いと縁が出来ます。
OKCHANさんが考える理想的な女性を見分けられるようになるには・・・、
時間がいると思っています。
投稿: マーチャン | 2018年2月 7日 (水) 12時59分
マーチャン様
だいたい手遅れになってから大事なことに気がつくようです。
気がつかないままの人も多いですが。
投稿: OKCHAN | 2018年2月 7日 (水) 14時12分