二度手間
昨日、どん姫が四国土産を携えてやって来た。四国と言えば穏やかな熊君の実家のあるところである。ふたりで行ってきたのだという。手際がいいというかてきぱきしているというか。頑固親父風のお父さんと優しいお母さんだったよ、とどん姫はのたまった。
土産はうどんと葡萄饅頭。葡萄饅頭は話には聞いて知っていたが口にするのは初めてである。葡萄の粒くらいの餡が串に刺してある。餅はない、餡だけである。甘い。とにかく甘い。
うどんは有名な店のものらしく、山越(やまごえ)うどんという。どん姫は店でそのうどんを食べてきたそうだ。せっかくだから晩は鶏の水炊きをしてあの「空」でイッパイやり、締めにうどんを入れて食した。たいした量を飲まなかったのになんだか妙に酩酊してしまった。
固定資産税の納付案内が来ている。そういう時期なのだ。間もなく自動車税の納付案内もあるだろう。年金生活者には堪える時期だ。朝、早速固定資産税を一括納付する。こういうものはすぐ済ませることにしている。
来月が誕生月で、免許更新の案内が来ている。その足で免許の更新に指定の警察署に出掛ける。前回の更新は事故を起こしたので、平針(ひらばり)の自動車試験場まで行かなければならなかった。遠いのである。名鉄と地下鉄を乗り継いで、講習を受けて帰ると一日仕事である。今回はもよりの警察署だからそれほど時間を食わないはずだったが、五年以内に事故を起こした人は今回も二時間の講習を受講せよという。うるさいことだが自業自得のことなので仕方がない。
ところがなんとその講習は出掛けた先の警察署では受けられず、平針へ行くか、そこよりは近い指定の場所であらためて講習を受けるように、ということである。平針は遠すぎるから行きたくない。指定場所の講習を受けられる曜日は決まっていて、今日ではない。なんだこれは!二度手間はないかと腹を立てて更新案内の葉書をよくよくみれば、講習は指定場所で受講すると書いてあるのである。これなら最初から平針に行けば一日で済んだのに。
車がつぶれて、なかのわたしが無傷だったことに、見た人みなが驚いたほどの事故だったのである。それは大変幸運なことなのであるから、こういう煩わしさはそれを忘れないように、とのありがたいペナルティなのだと考えることにしよう。それ以来とにかくスピードは(あまり)出さないようにしていることは間違いない。
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固定資産税は市町村の大事な財源ですが、いざというときに多少でも損害保険のような還付制度でもあるともう少し納税意欲が高くなるかもしれません。頑張って家を建てると高い固定資産税の請求がきます。予想外の費用が多くかかった後の固定資産税は辛いものがあります。
投稿: けんこう館 | 2018年4月 9日 (月) 18時26分
けんこう館様
私はかなり年季の入った中古マンションですから、たぶん一軒家ほどの固定資産税ではありませんが、便利な場所に住んでいますので、そこそこの請求があります。
でも払うのが同然だと納得しています。
屋根のある場所を自分のものとして確保しているということはとてもありがたいことだと思います。
投稿: OKCHAN | 2018年4月 9日 (月) 20時14分