明日には情報があるだろうか
韓国GMが撤退も視野に入れて韓国政府には支援を、そして労組には妥協を求め、その結論を出す期限を本日の20日としており、その打ち合わせが午後から始まったというニュースのみ報じられたが、結果がどうなったのかまだ情報がない。
決裂してしまえば少なくとも3万人の雇用が失われる可能性があるとされているが、労組側は強気のままだと伝えられている。彼らの交渉に対する二枚腰三枚越しの粘り強さは日本人には真似できないものがあり、いままでも破綻ぎりぎりでようやく妥協するのを見て来たので、今回もそんなことになる可能性もある。
とはいえすでにGMを主力納入先とする下請け会社が次々に破綻に追い込まれており、その傷はかなり深いようだ。主力車種の韓国での生産をGM本社がすでに見限って、中国生産に振り替える方向だという話も一部報じられている。すでに韓国GMの各工場の稼働率は採算ラインを大幅に割っていて回復の見込みはあまりないと言うから、このまま最悪の事態に突入するかも知れない。
このことの是非を言うつもりはないし、韓国の労組に対して非難するのは韓国のマスコミに任せたいが、今回の労組の強気の背景は何か、そのことの意味を考えている。会社がなくなるかもしれないのに妥協しないというのは不思議だからだ。日本のように「我が社」という感覚があまりないからなのだろうか。
最悪の場合、組合は従業員にどのような責任をとるつもりなのだろうかと心配しているのである。彼らは路頭に迷うことになるし、韓国の失業率は好景気なはずなのに信じられないほど高い。再就職もままならないだろう。
明日にはその結果が報じられるだろうか。もしかすると期限が先延ばしされたのかも知れない。だからいまだに報道がないのかもしれない。
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