安眠願望
しばらく問題なかったのに近頃また睡眠が乱れていた。なかなか眠れなかったり、うまく寝られても二時三時に目覚めてそのまま眠れなくなったりしていた。さすがに無不足がたまったせいか、昨晩は八時過ぎに猛烈に睡魔が襲い、あわてて布団を敷いてそのまま爆睡した。四時過ぎには目覚めたけれど、久しぶりの気持ちの好い目覚めであった。
今日は自分の誕生日。どん姫とは二日遅れ(生まれたのは当たり前のことながらずっと早いが)なのである。勤めていた会社は六十歳の誕生月を定年退職の期限とするから、思えばリタイアしてもう八年が過ぎたことになる。あっという間のような気がするし、ずいぶん昔のことのような気もする。
毎日が日曜日の生活になって、最初はみなが働いている普通の日に家でゴロゴロしていることに何ともいえない疚しさを感じた。したことはないけれど、仮病で仕事をさぼっている気持はこんなものかと思ったりした。
嬉しかったのは、混まない普通の日に旅に出られることだった。宿もとりやすいし、時間帯を選べば道もすいている。帰る時間を気にする必要が無いから、その場で思い立った場所へ足を伸ばすことが自由にできるのはとてもありがたい。予定を立てないで行動することの自由さはいままで得られなかった喜びだった。
リタイアして半年もすると、何もすることがなくなって寂しくなる、などと良く聞くが、そんなことを感じたことはなかった。ただ、私生活上の問題の整理をするために約三年間、かなりストレスフルな期間があったのはこたえた。裁判所に何度も足を運んでいままであまり知らなかった法律の世界という世の中の仕組みを知ることになった。このときに不眠症気味になった。夜、寝床で相手の言い分を頭で反芻していると興奮して眠れなくなってしまうのである。
寝床に入り、目を瞑ればスイッチを切るように寝られるたちなので、それまで不眠などというのは年に一度か二度しかないことで、自分が睡眠薬のお世話になるなどとは信じられないことだった。いまも医師に処方して貰っているが、極力服用しないようにしている。
次第に睡眠薬が不要になってきていた矢先の睡眠不足だったので、少々不安があった。理由のない不眠は慢性になるのではないかと心配したのだ。少々身体をいじめて、疲れから眠れるようにする必要があるのかも知れない。それが最良の睡眠薬であろう。安眠が普通にできているときには安眠のありがたさは分からない。安眠できなくなってそれを実感している。
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OKCHANさん
happybirththe
定期検診も終り、
でお祝
すばらしい1日になりますように(゜゜)(。。)ペコッ
投稿: ちかよ | 2018年5月 8日 (火) 09時46分
ちかよ様
ありがとうございます。
今晩のために昨晩は控え目にしたので、今日はちょっと美味しいものを作ってワインでも開けようと思います。
よく眠れた朝はとても快適で、世の中が明るく見えるのが不思議なほどです。
投稿: OKCHAN | 2018年5月 8日 (火) 10時21分
お誕生日 おめでとうございます。
60代はまだまだ青い・・・と100歳川柳で言っています。
OKCHANさんのブログを楽しみに読んでいます。
これからも色々情報を待っています。
投稿: マーチャン | 2018年5月 9日 (水) 08時28分
マーチャン様
ありがとうございます。
私もマーチャンさんのブログを楽しみに拝見しております。
不勉強で非才であることを日々思い知らされていますが、「まだ青い六十代」ですから勉強する時間が残されていると思い直して励みたいと思います。
そんなザル頭が考えたこと、感じたことをこれからも書いていきますのでよろしくお願いします。
投稿: OKCHAN | 2018年5月 9日 (水) 09時24分