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2018年5月20日 (日)

中央構造線博物館

中央構造線ということばは記憶にあるが詳しいことは知らなかった。地質や岩石には多少興味があるので、どんなものか知りたくてこの博物館を訪ねた。


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博物館の前に構造線を挟んでの岩石群の違いを特徴的な石を並べて説明している。

入り口で入館料を払い、石を見たり中の説明を読み始めたら、窓口のおねえさんが「よろしければ説明しましょうか?」と声をかけてくれた。ありがたい、喜んでお願いした。

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中央構造線は、もともと日本が中国大陸から分離する前の大昔に東西に走った大断層帯のことである。いま確認されているのは四国、紀伊半島、愛知県から長野県にかけてである。これは地表に現れた露頭などで確認できる。たぶん九州や関東にもつながっているはずなのだが未確認とのこと。

フォッサマグナという糸魚川静岡構造線は有名で、糸魚川のフォッサマグナ博物館は一度訪ねて説明を聞いている。フォッサマグナは南北の大断層で、断層の右側は水没して海になり、後隆起している。それに対して中央構造線は東西方向なのであるが、長野県では大きく曲がって南北方向に走っている。

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これは伊豆半島の成り立ちによるものであること、それは先日ブラタモリで天城を訪ねていたところの話が参考になる。
はるかハワイ方向から海洋プレートに乗った海底火山が日本に近づくに従って日本列島に乗り上げ、日本を押し上げた。その力によって東西に走った中央構造線を褶曲させたのである。

富士山や北アルプスなどはその影響で隆起していったとされる。あのインド亜大陸もそのようにしてユーラシア大陸に衝突し、押し上げたことによってヒマラヤの山々が形成されたのである。

大鹿村はその中央構造線の褶曲部にあたるのである。だから村内に露頭部が二カ所もある珍しいところなのだ。そこでこの博物館があるわけである。

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この立体地形図を前にお姉さんは丁寧に講義してくれた。なんとこの模型は動くのである。中央構造線の断面図が現れ、その中の地質の違いが分かる。

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これは露頭部の崖を切り出した本物の断面。すごいものが展示されている。

おねえさんはまだ若い女性で訥々と説明してくれるのだが、こちらが要らぬ質問を次々にするので、話がスムーズに進まない。それでも嫌がらずに丁寧に私のとんちんかんな質問に答えてくれる。一生懸命なのである。

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構造線を境にしての地質の違いを岩石で説明している。

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石を見るのが楽しいのである。多くないけれどそういう人もいるのである。

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博物館の前を流れる青木川。大鹿村では青木川、小渋川、鹿塩川が合流し、全体が小渋川となって松川方面のダム湖に注ぐ。中央構造線はその青木川と、鹿塩川に重なる。つまりその構造線が谷になって川となっているのである。

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博物館の背後にこのような山の崩落現場が見える。おねえさんに聞いたが、これは露頭部ではなく、明治36年の集中豪雨によって川が崖面下部をえぐり、山体が崩落したものだという。このため四十数所帯が泥流に呑み込まれた。一度に700ミリを超えるというこの豪雨は長野県各地に大災害をもたらしたという。

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コメント

こんな博物館があるのは知りませんでした
地学が好きなので興味があります
面白いものを見せていただきました

イッペイ様
そんなに大きな博物館ではありませんが、説明してくれたおねえさんのお蔭でとても良く分かり、面白くてためになりました。
機会があれば是非訪ねてみて下さい。

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