飽食は・・・
本を読む集中力に波があり、一時的に回復していたのがふたたび衰えて、今回の小旅行には三冊しか(いつもなら読めないと分かっていても五六冊は持っていく)持参しなかったのに一冊も読めなかった。
昼間歩き回り、晩に美味しいものを食べて美味しいお酒を飲んで温泉に入れば、たちまち睡魔が襲って爆睡する。本を開く間もないのである。そのかわり朝は早くに目覚める。夜明け前に起きてブログを開き、明るくなったら朝風呂に入り、一息入れたら朝食である。
お蔭で心身共に快調、といいたいところだが、飽食は肥満に直結するのである。旅に出る前からいささかひきこもり気味だったから、運動不足、気分の低迷を癒やすのは酒食ということになって悪い飽食のループにはまってしまい、その仕上げが今回の小旅行と相成ったわけである。歩き回って運動したことを言い訳に、その運動で消費した以上を摂取していたのだ。
どうも肥満は私の頭の働きを著しく鈍くさせるようである。身体の切れも悪くなるから躓いたりなにかに引っかけたりと思わぬことに苛立つことになる。体調が良く、気分も良かったはずが、だんだん霞んだような不透明なものが脳を蔽って不快である。
そこで気がついた。本を読む集中力があるときは体重がコントロールされているときで、肥満に傾いたときは本が続けて読めなくなっているのである。これから体重と読書量を記録してグラフにしてみようか。たぶんそのことが確認できるだろう。
それに気がついたので、つらいけれど三日ほど多少減食、節酒したら驚くべし、たちまち本が読めるのである。あまり酩酊していないこともあるから当然なのだが。
だいぶ前に読み始めた周作人(魯迅の弟)の『日本談義集』が三分の二ほど読んだところで止まっていたのをようやく読了することができた(後日紹介する)。こんなに面白い本をどうして一気に読めなかったのか不思議である。
私にとって飽食は心身を不調にする。そのことを何度身に沁みて感じたことか。それなのに肥満と節制を繰り返している。まことに愚かというべきか。
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何かしら目標があるときは記録、特に「数字」は非常に有効です。私も東日本大震災以来、エネルギー消費の記録をつけていますし、
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4557/trackback
その他健康のために毎日血圧の記録もつけています。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4734/trackback
それが目標達成には不可欠でした。前者は大きく省エネを達成させてくれましたし、後者も最適な降圧薬の選択(6種類以上試しました)も可能にしました。
それに予想外の効果というか、結果も示してくれます。例えば前者では電灯のLED化はあまり効果がなく、太陽熱温水器の効果の方が大きかったとか、車の燃費や血圧は季節で大きく変動するとかですね(笑)もちろんそうしたことは次の方策のヒントになります。
最近はこれに加えて中国語会話の学習時間とスポーツクラブでの運動記録をとり始めていますが、まだいずれも始めたばかりで効果はわかりません(笑)
投稿: Hiroshi | 2018年5月22日 (火) 22時16分
Hiroshi様
グラフ化できるほど続けてから結果を報告するのが筋ですが、生来の怠け者なので自信がありません。
ブログに公言することで、少しは自分に継続の箍をはめようという戦術です。
投稿: OKCHAN | 2018年5月23日 (水) 07時34分