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2018年5月 9日 (水)

音楽を聴く

 それほど音楽を熱心に聴く方ではないが、それでも長年のあいだに購入したCDはかなりの数になっている。一時期、中古CDの店があちこちにできて、よりどりみどりで安く購入できたときはときどき店を覗いてはコレクションを増やした。一二度聴いてそれきりのものもあるけれど、繰り返し繰り返し聴いたものも多い。

「Curio Sound」という多機能の音楽ソフトを持っているが、主にCDのハイレゾ化に使用している。CDの音源は48bitであるが、これを96bitに変換してくれる。それほど感度が良くない私の耳でもなんとなく音が深くなめらかになった気がする。

 昨年後半からハイレゾの初心者として音楽配信サービス(私はe-onkyo)からダウンロードしたハイレゾのイージーリスニング的なジャズやクラシックの名曲のさわりを集めたものなどを聴き始めているが、歌謡曲やポップスのCDをハイレゾ化してUSB-DACを通して聴くことも多い。このCDにはこんなにいい音が入っていたのか、などと思うこともある。

 好きな歌手はたくさんいて、そのときどきで聴きたい歌手が代わる。この二三日は久しぶりに西島三重子を繰り返し聴いている。「池上線」や「千登勢橋」、「冬のカルナバル」などは聞いたことのある人もいるだろう。私はテレビで一度だけ見たことがある。一時期は車でいつも聴いていたので子どもたちにうんざりされたこともある。

 歌詞の分かる音楽は聴きながらその歌詞のイメージも追うので、音楽を聴きながら本を読むと集中力が妨げられる。だから眼を休めて音楽に集中するような気分のときに日本の歌手の歌を聴く。歌詞があっても外国語ならイメージを追うほど分からないので気にならない。しかし本に集中しはじめるとほとんど音楽は聞こえない。

 音楽を純粋に音としてそのまま感じて楽しめる人と、イメージ化してから楽しむ人とがいるという。私はクラシックなどはイメージ化しないと聞いても楽しめないから後者である。だからジャズはなかなか楽しめなかった。最近ようやく身体で聞いた音をそのまま感じることができるようになり始めた。ハイレゾで聴くことで臨場感が増したのと、サブウーハーをつけて低音を効かせることができるようになったことが大きいようだ。バスの低音を身体で感じることができる。

 ジャズは言葉やイメージに変換することなく、音をそのまま感じることのできる人がたぶんその素晴らしさをより感じているはずだ。いいオーディオにこだわる人たちもそういう音の魔力に魅せられているのだろう。専門雑誌などを眺めて、つい高価なシステムに食指が動くけれど、いまは我慢している。やりたいことはやればいいというのがモットーではあるけれど、あまりに間口を拡げてもみな中途半端になるからである。

 それにしてもいいアンプとスピーカーが欲しいなあ。

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