天竜峡(3)
まず訂正をいたします。
大鹿村の大磧神社を「おおぜきじんじゃ」とふりがなを振りましたが、正しくは「たいせきじんじゃ」でした。最初に見ていたガイドブックをそのまま引き写したのですが、今日、大鹿村でもらったパンフレットをもう一度眺めていたら、そこには「たいせき」となっていました。間違いのようです、申し訳ありません。
では今回の小旅行の最後の報告です。
崖の上から覗き込む。こんな松の枝が張りだしている。こんな枝を見ると、仙人になりたかった男の話を思い出す。
仙人になりたかった男が山に暮らす仙人の元で修行を始めるが、雑用ばかりで全く術を教えてもらえない。何年かしてあまりに男がせがむので、仙人は男を崖の上の松の木に登らせる。「もっと先まで行け」といい、枝がいまにも折れそうなところまで行くと、「そこにぶら下がれ」という。
男は肝が冷えたが、仙人になりたい一心で、目もくらむようなその枝にぶら下がる。やがて仙人は「片手を放せ」という。男は片手を放した。さらに「もう片方も放せ」と仙人はいう。
いまはこれまで、どうにでもなれ、と思って男は思いきって手を放した。男は鳥になって空を飛んでいた。
さて、仙人は本当に仙人だったのか。私は男が鳥になったのを見て最も驚いたのはこの仙人だったのではないかと思っている。元の話を正確に記憶していないのでほとんど私の頭の中の創作である。
そんな話を思い出していた。
下り道で可愛い道祖神の石碑を見た。
横にカエルの兄弟がいる。実は大きな親ガエルが反対側にいる。
崖に「浴鶴巌」の文字が刻まれている。
これは明治の書家、日下部鳴鶴の書らしい。崖の上から鶴が水浴しているのを見て「浴鶴巌」という書を書き、それを崖に彫り込んだのだという。
この「巌」という字、凄いでしょう。
このあと、お勧めもあったので、飯田の水引工芸館に行く。水引工芸館はいくつもあるようだが、「水引工芸館せきじま」と云うところに行った。
入り口入ってすぐのところに大きな龍が水引で作られて展示してあった。ここは撮影できた。写真はその顔の一部だけをアップで撮影。展示作品は撮影禁止なので、写真はこれだけ。
この工芸館は一度見る価値がある。とにかく想像を絶するほど凄い。写真がないのが残念である。飯田方面に行かれたら訪ねたら良いと思う。
最後に二泊した昼神温泉について。
この土産物を売っている場所の奥、右手が泊まった鶴巻荘。公営の宿である。
鶴巻荘。昔はこの駐車場のところで山菜や茸を売っていた。
中は見かけより広い。平屋に見えるが二階建て。平日はお年寄りが多いのは他の宿と同じ。
昼神温泉は、うしろの阿智川沿いに並んでいる。この橋の向こうの建物は「ひるがみの森」という入浴施設で、主に日帰り客用だが、宿泊も可能。
いまは朝市の場所は河原に近い方に常設されている。六時頃から八時頃まで営業しているという。自分用の漬け物と野菜を少しだけ買った。
最後の日に地道を走り、足助に寄ることも考えたが、少々くたびれたので自宅へ直帰した。
ささやかな旅の話に長々とおつきあい下さりありがとうございました。
OKCHANさん
旅お疲れさまでした(゜゜)(。。)ペコッ
お漬け物で、ゆっくり
その後は身体、メンテナンスも宜しく
かなり来ますよ
投稿: ちかよ | 2018年5月22日 (火) 09時33分
ちかよ様
次回のブログはその身体のメンテナンスの話になります。
いま下書きを書き始めたところです。
ちかよさん、お見通しです、鋭いですねえ。
投稿: OKCHAN | 2018年5月22日 (火) 09時54分