天竜峡（２）

木陰のあいだから覗く天竜川を横に見ながら坂を下っていく。

前方にツツジ橋という吊り橋が見えてくる。

歩くと揺れるけれど、下が鉄板なのであまりこわくない。ここが網の目の素通しだったりすると、さすがにドキドキする。

そういえば大井川の寸又峡に架かる吊り橋はこわかった。

看板が掛かった橋のたもとのすぐ横に、

名水、とあるのにコップがない。注意書きを読んだら、飲用に適さないそうだ。飲めない名水とは。

吊り橋から見下ろすとちょうど船が通過した。観光客を乗せていないから戻り舟のようである。

アップにしてみる。艪ではなく船外モーターで進む。

吊り橋を渡り終えるとふたたび階段が上へ続いている。ふたたび吊り橋が下に見えるようになる。あの龍角峯の上まで階段は続く。

ここが龍角峯のてっぺん。

あの鉄橋左手から歩いてきて、吊り橋を渡り、今度は右手からあの鉄橋のふもとまで帰るわけである。鉄橋左手奥が天竜峡の駅である。

ツツジ橋がこんなに下に見える。

次回、あともうすこしだけおつきあい下さい。