湿度と温度
クーラーを入れるのは30℃前後を目安にしようと心がけている。暑さに身体を慣れさせるためであるし、外に出るときに温度差が大きいと体調にも悪い。むかしほど身体の適応が迅速ではなくなっているのだ。
だから今日の午前中のように28℃前後で風が吹き抜けるときは窓を開け放っていると気持ちが好い。月初めに大汗をかいて網戸を修復したから虫も入ってこない。
デジタル式の時計が私の定席の横の小物入れケースの上に置いてある。月日に曜日、時間、そして温度と湿度が大きな字で表示されている。ふだんは時間と温度くらいしか見ないのだけれど、今日はボンヤリしながら湿度と温度をずっと眺めていた。
朝70%以上の湿度だったのに、風が乾いてきたのかたちまち60%台に落ちていく。同じ温度でも湿度が下がると風がさらにさわやかに感じられてくる。ところがそのあと次第に湿度が上がり始め、ついに80%台になっていった。これは天気が崩れる前触れか、と感じる。同時に気温が少し下がっていくのである。そのあと驟雨が来た。
気温と湿度の変化を知ると身体が感じる風の感触に敏感になる。そのことが面白い。こんな大気の変化をここまで細かく意識したことがない。人はさまざまなことを意識して生きているつもりでいるけれど、実はほとんど無意識に過ごしていることの方が多い。そのことをコリン・ウイルソンという人の『アウトサイダー』という本で教えてもらった。
何でもかんでも意識しながら生きる、などということは人間には不可能なことだけれど、もう少しだけ無意識を意識化するだけで自分に見える世界は変わるはずだと識った。大げさだけれど、ボンヤリ温度と湿度の変化をみながらそんなことを思い出していた。
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