« 映画『ザ・シューター 孤高のテロリスト』2013年デンマーク | トップページ | ことばに信がないのに・・・ »

2018年7月19日 (木)

北原亞以子『脇役 慶次郎覚書』(新潮文庫)

Dsc_3627

 『慶次郎縁側日記』シリーズに登場する人物達が主人公である短編集である。縁側日記では脇役だが、この短編集ではその脇役の視点から物語が語られる。語られる、というのはこの短編集がそれぞれの人物の独白的なスタイルで書かれているからだ。

 森口慶次郎本人、義理の息子の晃之助の岡っ引きである辰吉、(蝮の)吉次、慶次郎が寮番をしている別荘の同居人である飯炊きの佐七、晃之助の嫁である皐月、番小屋の太兵衛、辰吉の下っ引きである弥五、同心の島中賢吾、の内面が描かれることで、縁側日記の登場人物達のイメージが立体的になっていく。

『慶次郎縁側日記』で最も魅力的な人物は誰かと問われれば、多くの人が「吉次」と答えるであろう。(尋常ではないほど)くせがあり、しつこくて人から忌み嫌われ畏れられているこの男がたまらなく魅力的に感じられてしまうのは不思議なほどである。

 この本の巻末の解説を奥田瑛二が書いている。本を読まずに、高橋英樹が慶次郎を演じたテレビドラマでだけこの物語を知っている人も多いだろう。そのドラマで吉次を演じていたのが奥田瑛二である。彼が吉次を演ずるに当たってどのようなキャラクターとして演じようとしたのか書かれていて面白い。そこからなぜ吉次が魅力的なのかそのこともなんとなく分かるのである。

« 映画『ザ・シューター 孤高のテロリスト』2013年デンマーク | トップページ | ことばに信がないのに・・・ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 映画『ザ・シューター 孤高のテロリスト』2013年デンマーク | トップページ | ことばに信がないのに・・・ »

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

  • アニメ・コミック
  • ウェブログ・ココログ関連
  • グルメ・クッキング
  • スポーツ
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • 住まい・インテリア
  • 心と体
  • 携帯・デジカメ
  • 文化・芸術
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 経済・政治・国際
  • 芸能・アイドル
  • 趣味
  • 音楽
無料ブログはココログ
フォト

ウェブページ