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2018年7月15日 (日)

映画『エンドレス・マーダー』2014年オーストラリア映画

監督ドルー・ブラウン、出演スティーヴ・マウザキス、レオン・ケインほか。

 オーストラリア映画は外れが多いが、あの『マッド・マックス』のような大当たりもあるから、ほとんど外ればかりのカナダ映画より期待できる。そしてこの『エンドレス・マーダー』は小品ながら見応えがある映画だった。

 凄腕の殺し屋のスティーヴン(スティーヴ・マウザキス)はパーシバル(レオン・ケイン)という男から自分を殺すように依頼される。それもいつ殺したのか分からないうちに殺して欲しいのだという。パーシバルは傷だらけの不思議な男である。奇妙な依頼に戸惑いながら引き受けたスティーヴンは別れ際にパーシバルに銃弾を見舞う。

 間違いなく殺したはずのパーシバルは病院に運び込まれ、奇跡的に生きのびる。自分の失敗に驚いたスティーヴンはふたたびみたびパーシバルをさまざまな方法で殺害するのだが、どういうわけかパーシバルは死なない。

 スティーヴンは殺し屋としての仕事の関係で問題を抱えるとともに、三年前に事故で愛妻を喪ったことで精神的にも問題を抱えている。この不思議な出来事が彼の精神的な不調によるもののようにも見えてくる。あり得ないことの連続だからだ。

 その不思議な縁からスティーヴンとパーシバルは奇妙な友人関係を結んでいく。やがてなぜパーシバルは死にたいのか、その本当の理由が明らかになるとともに、なぜスティーヴンはパーシバルを殺すことができないのかその驚愕の因果関係が明らかになり、ついに・・・・。

 途中からこの結末はなんとなく想像がついたけれど、それでも一気になだれ込むラストには息を呑む。たまにこういう映画があるからつい小品映画も観てしまうのだ。

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