サンマ
日本のサンマの漁獲量が激減している。海流の流れるルートの変化や気候条件による要因もあるので、どうして激減しているのか確たる理由は分かっていないという。しかし公海上で中国や台湾がサンマを捕る量が激増していて、基準いつか聞き漏らしたが、昨年は24倍!になっていると報じられていた。
日本はこのままでは資源が枯渇しかねないから、漁獲量の調整を関係各国に呼びかけているが、一番肝心の中国は聞く耳を持たないようで、早晩サンマは希少な魚になり果てる可能性がある。中国は「サンマはまだまだたくさんいるから対策をする必要などない」と主張しているそうであるが、その根拠はまだ獲れているからということのようだ。
中国にすれば、日本はいままで獲りたい放題とり続けてきたではないか、中国は国民のために必要だから獲っているだけで、それを制限しようとすることには反対である、ということのようだ。
身体の大きな動物は強くて敵がいない。だから過去さまざまな動物が巨大化してわが世の春を謳歌してきた。ただ、その分だけ大量の食物を必要とする。何らかの気候変動などにより、食物が取れにくくなると真っ先に死滅していくのはそのような大型の動物である。恐竜が絶滅した要因の一つはまさにそれである。
エネルギーも含め、地球上のさまざまな資源を爆食し続けている人類だが、その中で特に中国という国が恐竜と同じような生き方をし続ければ、つぎつぎにいろいろなものの枯渇が加速していくかも知れない。世界がそれを調整して少しでも枯渇しないように手を打とうと呼びかけても、それを聞く耳持たずに撥ねのけるだけの力を中国は持っている。
いままではアメリカだけが恐竜だったが、それに中国が加わったことで枯渇が加速し始めたようだ。たかがサンマだが、されどサンマであり、次になにを中国が食べ尽くすのか、なにしろ14億人の胃袋を持っている恐竜なのである。
自然は再生する能力を持ち、日本人はその再生能力の範囲で自然から分けてもらうという考え方で長く暮らしてきた。中国には自然の再生の範囲での自然の恵みという思考がないのだろうか。それなら、再生を越えた収奪がますます行われていく。食いつくしたら次のものを探せばいいと思っているのだろうか。それなら人類はその恐竜と共に絶滅するだろう。悲観的に過ぎるだろうか。
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おはようございます
残念ですがご懸念の通り中国人は自然の範囲内で行動するということが絶望的にできない民族です。
古い文明を持っている分、環境破壊は古代からあり、それに対する思想も生まれましたが、結局中国は自国の資源を食いつぶしてしまい、今ではその収奪の手を地球レベルにまで持って行っています。さんまの問題もその一つです。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2018年7月 5日 (木) 06時27分
sHinzei様
万里の長城の日干し煉瓦が住宅用に使われたり、砂漠化阻止のための植樹がたきぎに使われてしまったりするという話しが報道されたことがあります。
中国奥地(厳密にはチベット)が源流の河川が数多くあり、それが東南アジアの河川となっていますが、中国の上流でどんどんダムが造られたために下流の流れがおおきく影響を受けているという報道もあります。
ダムを問題視する下流の国々の非難に対して、中国はダムの影響などはないと木で鼻をくくるようなコメントに終始しています。
万事をそういう態度で押し通し続けているように見えますが、相手の迷惑を多少とも考えて痛痒を感じるという精神構造が欠落しているとしか思えません。
いまにその報いを痛烈に受けると思いたいですが、いつになることでしょう。
投稿: OKCHAN | 2018年7月 5日 (木) 08時26分
海の「三光作戦」の始まりというか途中なのかもしれません。そして責任は日本ということにされそうです。
投稿: けんこう館 | 2018年7月 5日 (木) 09時58分
けんこう館様
もともと三光作戦という呼びかたは、日本軍が中国で行った戦時行動を、中国が名付けたプロパガンダ用の呼びかたのようです。
それほどひどいことをした、ということをアピールするためのことばですが、日本に「三光作戦」という作戦があったかのような記事を朝日新聞で読んだ記憶があります。
けんこう館様から見ると、14億の胃袋がそんな風に「食べつくし」「奪いつくし」「獲りつくす」というイメージなのでしょうか。
投稿: OKCHAN | 2018年7月 5日 (木) 10時34分