気になったニュース
葬儀の参列を拒否されるというのは尋常ではない嫌われようだ。大統領指名争いの際に、「マケインは兵役中に捕虜となっているから英雄ではない」と言ってのけるなど、嫌われる理由はいろいろあるようだ。そういうトランプは兵役に就いていない。それならそんなことを言う資格はないとまともなひとなら思うだろう。トランプはそのことだけでも人間性が疑われても仕方がない。
自分の与党の重鎮の葬儀にスピーチが出来ない大統領というのは過去いたのだろうか。ずいぶんみじめなように思うのは私だけか。
7月末に、ラオスのダムが決壊して甚大な被害が出たが、その後のニュースがほとんどないのはどうしたことか。久しぶりにでたニュースでは、水と泥が引かないために、行方不明者百人ほどの捜索がいまだに出来ないでいるという。このダムの決壊については人災ではないかとの報道が多かったようだ。ラオス政府もその立場から原因究明をしているというが続報がないのである。
このダムは韓国の会社が主に建設にたずさわり、タイに電力が供給される予定だった。ラオスは資源に乏しく内陸のために風光明媚な観光地も少ない。外貨を稼ぐために電力を売る目的で建設されたダムだということだ。ところがダムは決壊し、下流域に甚大な被害をもたらしてしまった。ラオスにとってずいぶんな痛手だろう。その責任を求める気持ちは強いものと思われる。
決壊前に兆候があったのに対策が遅れ、緊急放水を開始したときにはすでに手の施しようがなかったらしい。ダムの現場の担当者たちはいち早く危険を察知して逃げ出して無事だったようだ。下流域の人びとへの通報など、手段がないだろうから当然していないだろう。そもそもこのダムの方式は安上がりに済む極めて旧式のものであり、そのうえ手抜きがあったのではないかともいわれている。
ラオスは人災の点も加えたペナルティの賠償請求を韓国に行うと報じられている。韓国の会社は下請けに任せて建設したらしいが、それがどのような下請けで、技術力や経験がある人間が建設したのかどうか。
韓国は天災であると主張している。その事後処理を世界が見ている。その対処を誤れば、韓国は今後海外での巨大プロジェクトの受注に大きな支障を来すだろう。自業自得ではあるが。
ラオスは国際的な場で韓国の会社への責任追及の協力を求めているのだが、韓国のロビイストの力が強いために各国はラオスの肩を持てないでいるとの報道もあった。中国が支援をすると申し入れたが、ラオスは紐付きになることを恐れてそれをことわった。そしていま頼ろうとしているのは日本であるという。それに対してどうしたのか、いま最も知りたいのはそのことである。
最近のコメント