ほかに理由があるのだろうか
朝五時に窓を開け放ち、外気を入れても気温は29℃ある。とても朝のさわやかな空気というわけにはいかない。天気が良ければ少しは外歩きに努めようと思っても、昨日のようにかんかん照りで最高気温が37℃もあると、夏バテ気味の身体には却って毒であると思ってつい外出は控えてしまう。いつまでこんな猛暑が続くのだろう。
一日に二度ほどネットニュースを閲覧する。特に海外ニュースが面白い。中国と韓国のニュースを中心に見る。中国のニュースはニフティが比較的に充実している。韓国のニュースはヤフーの方が充実しているようだ。韓国のニュースの日本語版が見られるのだが、その日本語がどうもこなれていない気がする。こんな日本語はないぞと思うものがしばしばで、論理の流れが上手くつかめないものも多い。韓国特有の言い回しがあるのだろうか。それとも不出来な日本語への翻訳ソフトでも使っているのだろうか。それとも私の頭が粗雑で、レトリックの多い韓国の文章について行けないだけなのか。
朝鮮日報のニュースで、「経済指標悪化の責任?文在寅大統領が統計庁長官を更迭」というのが目についた。韓国経済の今後の見通しについては、どの韓国メディアも悲観的な伝え方をしている。まだそこまでひどい状態ではないようにも思うが、とにかくマスコミというのは大げさである。ただ、好調から不調への転換点はその時点では気がつきにくく、低調が明らかになって初めてあのときが転換点だったと気がつくものだから、それだけ韓国のマスコミは敏感だと云うことでもあるのだろう。何しろ日本という前例をずっと見ているから、予想が立てやすいのかも知れない。
それにしても経済指標の悪化の責任を統計庁の長官が問われるというのは不審である。統計は結果であって、統計庁が経済を悪化させたわけではない。それとも統計数字を意図的に操作したとでもいうのか。中国ならいざ知らず、それなら犯罪である。それとも政府が知られたくない、隠しておきたい統計数字を正直に公表してしまったとでもいうのだろうか。
よく読むと、韓国政府は経済は好調を持続していて悪化していないと主張しており、それに沿った統計指標を選択的に公表すべきなのにその意に沿わなかった責任が問われたのではないか、という。韓国も高齢化が急速に進み始めており、六十代の退職者が増えたために所得階層の所得格差が悪化したという点を広報しなかったことが問題とされているようだ。
それは日本も同様で、団塊の世代が一斉に六十五歳を過ぎて多くが年金生活に入ったから当然所得が低下した。それを所得格差の増大だとマスコミや野党が騒ぎ立てているが、先日の調査では、日本人全体の生活の実感は「満足している」ひとが増加しているのである。これは政府の調査なので、マスコミも野党もそっぽを向いてこの結果にしらんふりをしているが、私の個人的な実感としてはその調査結果に不審な思いはない。
ところで、韓国で同様の調査をしたらどういう結果になるだろう。「満足している」ひとは少なくて、「悪化している」という回答が多いようなら、文在寅政権は今後支持率が低下するだろう。それを統計庁の長官を更迭する、などと言うことで弥縫するのは筋違いだろう。
それともこの更迭にはほかに理由があるのだろうか。
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おはようございます
たぶんですがかつての戦争時の日本のように「本当のことはいくら真実でも知りたくないし知らせるな」というムードが韓国に広がっているのでしょう。
だとしたら韓国も哀れですね・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2018年8月28日 (火) 06時30分
shinzei様
日本ではマスコミや野党に踊らされることが明らかに減ったと思いますが、韓国の場合は政府にもマスコミにも簡単に踊らされているような気がします。
ただ、それが本当なのか、それとも日本で報道される韓国が実態とかけ離れているのか、それがよく分かりません。
韓国についての報道が少し誇張されている面がある気もしています。
投稿: OKCHAN | 2018年8月28日 (火) 08時10分