満艦飾
たった五泊六日の旅だったのに、昨夕帰宅してから洗濯したら部屋の中が満艦飾となった。夕方であるし、夜には雨が降る可能性があるとの天気予報なので、洗濯したものを部屋干ししたのである。
長期の旅行では一番の問題が着替えである。若いときなら良いが、歳とともに下着が汚れやすくなるし、もともと汗かきのところに今回は意識的に歩き回るようにしたので、こまめに着替えた。車だから余裕を持って着替えを用意できるのはありがたい。もっと長期の時はコインランドリーを利用すればいい。
帰ってからどこを歩いたのか思い返してみると、戸隠、川中島古戦場、松代、赤城山、上越水族館、魚津埋没林博物館、金沢(金沢城と兼六園など)、白川郷を歩いている。どこも初めてではない。初めての場所を訪ねる楽しみもあるが、二度目や何度も行っているところで新しい発見や、以前との印象の違いから自分の変化を感じたりするのはそれはそれで楽しい。
その報告をのんびり書いているうちに現実の時間はどんどん進んでいる。いつ追いつくのだろう。
録画したドラマや映画がたまっている。それも消化したいし、読みたい本もいろいろある。それなのにまた出掛けたい気持ちが抑えきれない。まだまだ元気があるということか、それとも残り時間を考えて焦っているのか。少し気持ちを落ち着かせないといけないなあ、などと思っているのだが。
最近、新疆ウイグル自治区で多数(百万人ともいう)が収容所に入れられて再教育を受けているというニュースが報じられていたが、いくら何でも百万人はオーバーな、とも思い、しかし中国の習近平政権ならやりかねないとも思っていた。
けさBBCのニュースを見ていたら、どうも報じられている収容所の話しは明かな事実であることを知った。驚くべきことだし、恐ろしいことである。まさしくオーウェルの『1984年』の世界が現実になっている。
いつかは新疆ウイグル自治区に脚を伸ばしてシルクロードをなぞりたいと思っていたけれど、夢と化したことを実感している。すでにそこはエキゾチックな西域でも何でもない、情報がとことん管理された異常な世界のようだ。
このニュースを朝日新聞はどう報じているのだろうかとちらりと思った。チベット問題にしてもあまり報じてこなかった朝日新聞だからウイグルの話しも当たり障りのない範囲でしか報じないことであろう。めんどうだから検証するつもりはないけれど。人権、人権と騒ぎまくって市民運動を煽りながら、人権が損なわれていることを報じないのなら、ジャーナリズムの自殺であろう。
中国は国家のため、現体制を維持するためにこのようなことを行っているのだろう。国家のために国民を戦争に送り込んでしまった日本をあれだけ非難してきた朝日新聞が、中国のいまの行動を強く非難しないのは矛盾である。二枚舌である。
それとも失われた信用をいまこそ取り戻そうと、真剣にこの問題を取りあげるだろうか。中国の拠点を失うことをなにより恐れて見て見ぬふりを続けるのなら救いようがない。そんな会社なら早晩消滅するだろう。朝日新聞の記者は、命がけで報道したBBCの記者を見習ってスクープでもしたらどうか。社命で危ないところへ行くなといわれているからと、それにしたがっているときか。
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