« 心が震える | トップページ | 上越市立水族博物館と魚津埋没林博物館 »

2018年10月26日 (金)

私は前向きに見る

 安倍首相が中国を訪問し、李克強首相などと会談して共同記者会見を行った。今回の訪問は、米中の関係悪化のなかで、日本との関係修復が必要だと判断した中国の要請によるものだと想像されるが、それでも日中関係が多少とも改善されるのであれば悪いことではないのではないかと私は前向きに考える。

 あの官制反日暴動から六年、日本人の中国に対する嫌悪感はなかなか薄れることはないようで、いまだに韓国に対してよりも中国に対してのほうが嫌いな人が多いようである。ただ、中国の反日は損得や国の都合によるもので、情況によってころりと変わることは今回のことでもよくわかる。だからこそ中国の方が信用ができず、嫌いだというのもよくわかる。しかしそれだけ理解しやすいともいえる。理解しやすい方が私は好きである。

 それよりも感情的で修復の難しそうな韓国の方が私にはよほど苦手である。もちろんどこの国や組織に対しても、好きな人、嫌いな人、どちらでもない人がいるもので、その割合が全体的にどちらに傾いているかでその時点での好き嫌いが判断されるわけだが、日本が好きな人が好きと公言できないほどに感情的な国は私は嫌いである。日本を好きだというと、マスコミやネットなどに取りあげられて袋だたきに遭い、社会的に抹殺されてしまいかねない韓国に恐ろしさを感じている。

 しばしば韓国の実際のことを知る人は、韓国の人は日本人が思っているほど日本が嫌いではないですよ、というのだが、そのようには伝わってこないし、いちいち日本人の気持ちを逆なですることばかりを仕掛けてくる国にしか見えない。それはやり過ぎだからやめろという声が大きくならないのは、そうすることがその国の意思であるとしか見えないのは当然だ。

 だからといって中国に迎合する必要はさらさら無いので、信用できないなら安易に信用しなければ良いだけのことである。中国もまさか日本がいままでのことをころりと忘れて、全面的に信用してくるとも思っていないだろう。

 李克強首相は、首相という肩書きで№2でありながら習近平に干されていた。なんだか毛沢東時代の周恩来のようだが、残念ながら周恩来の人望もカリスマもない。李克強には李克強なりの中国経済に対する考えがあり、世界のなかの中国のあり方についての考えがあっても、習近平はそれに対して一顧だにしなかった。しかしここへ来てのトランプ大統領の対中国強硬策に対して、習近平はなすすべを持たない。もともと毛沢東同様思想家的な独裁主義者だから、経済音痴である。経済通ではないのだ。

 安倍晋三と李克強はかなり以前からの旧知である。いま習近平は李克強のお手並み拝見というところであろう。それで日中関係が多少とも改善し、経済的にプラスの結果を出せば願ったりである。中国が経済的に失速し破綻すれば習近平政権はその責任を問われて政権があやうくなりかねないのだから、李克強に多少の点数稼ぎをさせてもかまわないと判断していると思われる。

 中国が一息つくこととひきかえに日本がなにを見返りとして得ることができるのか、たとえば尖閣問題が沈静化することも成果だろう。それを日本は中国の立場を考慮して日本国内向けに大っぴらにいうことはできないとしても、かまわないではないか。実があれば良いのである。中国はそれをいわれないための何らかの見かけ上の成果も用意するはずである。ただ、軍部は習近平の意に反して暴走する可能性はある。ことが起こったら軍部の暴走が政権の意思なのか見極める必要があるだろう。

 日中関係の宥和はヨーロッパの中国への厳しい見方を多少は緩和する働きも期待できる。そもそもは中国との関係強化による経済的恩恵を喉から手が出るほど欲しがっているのはヨーロッパ側でもあるのだから。トランプの独走を、つまりアメリカの都合だけのちゃぶ台返しを食い止めるには、アメリカ以外の国が総力であたる必要がある。その点において中国もヨーロッパも日本も同じ立場ともいえる。

 ただ、アメリカだけに都合の良いことは許さないように、中国だけが好い目をするようなことは誰も望まない。そのことをきちんと釘を刺せるかどうか。困難だけれどそれしか現在の世界の閉塞状況からの出口はないような気がするのだが。先走った観念論を語ってしまった。一つの夢である。

« 心が震える | トップページ | 上越市立水族博物館と魚津埋没林博物館 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

経済界は巨大市場ということで前のめりになってるそうですが、異種格闘技のようなものですからルールをしっかり決めないと相手の思うつぼです。

けんこう館様
利害が一致するところだけについてルールを決めることでしょうね。
それ以外の普遍的なルールを決めることはたぶん出来ないでしょう。
仕方のないことですね。
のめり込みすぎれば損をするのはのめり込みすぎた企業ですから、それを覚悟で判断するということでしょう。
中国側もそのつもりにちがいありません。
泣き言はなしです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 心が震える | トップページ | 上越市立水族博物館と魚津埋没林博物館 »

2026年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー

  • アニメ・コミック
  • グルメ・クッキング
  • スポーツ
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • 住まい・インテリア
  • 心と体
  • 携帯・デジカメ
  • 文化・芸術
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 経済・政治・国際
  • 芸能・アイドル
  • 趣味
  • 音楽
無料ブログはココログ
フォト

ウェブページ