いまさらだけれど
いまごろこんなことを書くのは恥ずかしいのだが、あいまいなままながらなんとなく分かったことを書く。詳しい人には噴飯物の珍説に見えるかもしれない。
元安だとどうして中国政府はなけなし(とはいっても3兆ドルもあるけれど)の外貨準備を取り崩してドル売り介入するのだろうかと疑問に思っていた。日本は円安だと株価は上がるし、日銀がドル売りして介入したりしないではないか。中国だって元安なら輸出はしやすくなるし、アメリカの追加関税のダメージを緩和することにもつながるはずである。
いま中国政府が最も懸念しているのは、中国から海外への資本流出であり、それが中国にとって最も恐ろしいことらしい。中国はアングラマネーの割合がとても高いといわれている。もともと賄賂の国である。それは中国人の文化として何千年ものあいだに染みついてしまっていて、なくすことはなかなかできない。告発された高官の貯め込んだ金の額の巨大さに絶句させられることがいままでもしばしばある。
それが中国の潤滑油としてうまく機能していればそれはそれで問題とされていなかったのだろう。ところがその金が中国国内から海外に流出しているとなると問題なのである。そして流出している金はどれほどあるのか誰も分からない。習近平はその流出している資本があまりに巨額で中国を食いつぶしかねないことを恐れているのではないか。
彼が汚職を摘発するのは正義のためではない。多分彼だってのし上がるのに巨額の汚い金を出し入れしているに違いない。権力闘争のためには敵方、彼にとっては上海閥である江沢民派の金づるを抑えることが自分自身の権力基盤を固めることでもあり、保身のためでもある。
ところがその江沢民派をはじめとする連中の金が恐ろしいほど海外に流失している可能性があるのだと思う。それが明らかになると中国経済に不安が生じ、さらに海外に資本が流出し、外資も逃げていく。その目安が1元7ドルだとささやかれている。それを超えて元安になると、元安がさらに加速するかも知れないとみているのだろう。
中国はGDPの成長率の目標を6.7%などとしている。私はその6.7%のなかにブラックホールに呑み込まれるようにアングラマネーとして消えているお金が含まれているのだと思う。それが中国を蝕み始めていて中国はいま元安を見過ごすことが出来ないのではないか。だから虎の子の外貨準備高を取り崩してドル売りをせざるを得ないのだと思う。
これが私が思い至った中国の保有外貨準備高の急減の理由についての答えである。上海株価と元ドルレートを同時に見ていると面白い。
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