責任を取るということ
イギリスのEU離脱について混乱が起こっているようだ。メイ首相とWUとの合意案をイギリス議会が承認しそうもないのだという。承認に反対する議員達の理由はさまざまで、離脱後についてのあるべき姿と違うもので不満だという反対と、もともと離脱に反対だからどんな離脱案も反対だというものとが主なものだろうか。
そもそもメイ首相は離脱には反対だった人、つまりEU残留派の人だ。その人が首相という立場にある人間として、使命感を持って離脱後のイギリスの利益を考えて努力しているように私には見える。普通の人間なら「いい加減にしてくれ!」と首相職を放り出すのではないか。
国民投票というのは代議制を否定するところがあって、場合によってはムードや感情にながされて禍根を残すことがあることを今回のブレグジットは教えてくれた。だから、もう一度国民投票をしよう!という声も多いようだが、それならあの国民投票はそんな安直なものだったのか。もし今度は残留派が勝てば、離脱派が納得せずに国民はますます強く二分されてしまう。
そもそもが離脱が決定されたなら、離脱の旗振りをした人々が離脱交渉をするのが筋だろうと私は思うがどうなのだろう。離脱にあるべき姿をイメージしていたから離脱運動を推進したのではないか。その連中がメイ首相を声高に避難している。そんな彼等は、もし「自分でやってみろ」といわれたらあれこれ言い訳して逃げるような気がする。
それにしてもメイ首相の依って立つ与党にさえ合意案に反対の議員が多数いるというのでは、それこそメイ首相も立つ瀬がない。これでは合意案承認はあり得ないように見える。さりながら、世の中は「まさかのこと」がしばしばあるもので、ぎりぎりのところで突然事態が変わることを見てきた。今回もなにが起こるか分からない。
しかし、事態の急展開による打開をもたらすものがあるとしても、それは無責任なEU離脱反対派の議員によるものではないだろうと思っている。
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