酒仙の正体
奥野信太郎先生が『女と酒』という随筆で中国の面白い話を紹介している。
「むかし、京修という酒屋があった。その京修の店に、ある日、ふらりとひとりの小人みたいな小さな男がはいってきた。酒をくれという。酒屋の京修はこんな小人だから、呑むといってもタケがみえていると思っていたところ、呑むわ呑むわ、たちまち三斗の酒をあけてしまった。すこぶる上機嫌である。相手をしていた京修もすっかり上機嫌になった。
その男は姓は成、名は徳器というのだと告げた。ふつう年をとるとだんだん酒量は減るものだが、徳器は逆に、老いてますます酒量はますばかりだという。そのうちに手ぶり身ぶりもおもしろく踊り始めた。そしてコリャコリャの掛声も勇ましくぐるぐる歩き出し、戸口のところで思わずよろめいて柱にぶつかったと思う間もあらせず、ガチャンという音とともに、かれのすがたはかき消すようにみえなくなってしまった。あとには陶片が散乱しているだけであった。その徳器という酔客は、酒甕の化身であったというわけである。酒屋の主人京修は、これぞまごうかたなき酒仙であると賛嘆おくあたわなかったという。
死んだら土にかえり、その土が酒甕に焼かれて、いつも酒びたりでいたいという考えかたは、中国でも特に六朝の晋代にはたいへん流行した。晋という時代は、酒と女の時代であった。詩人も哲学者も、みんな大酒豪ぞろいで、朝から酒を呑み、強精剤を服用して春爛漫の気もちが、長く保ち続けられんことをこい願ってやまなかった」
今日昼からどん姫がやって来て2日までいてくれる。毎年大晦日の31日の晩から飲み始めて正月2日までは昼間から酒を飲んで酩酊するのが習わしだが、今回は息子が来ないから寂しい思いがしていた。かわりにどん姫を相手に酩酊することにしよう。
最後に今年一年も拙く書き殴った私のブログをお読みいただいた方々に厚く御礼を申し上げ、来年も引き続きよろしくお願いいたします。
来年が皆様にとって善い年であることを祈念して今年の納めといたします。
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コメント
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色々な本の紹介・・・読まない部類の本でしたので知る事が出来て良かったです。
そしてOKCHANさんの父性愛を感じほのぼの!!!。
来年も中国・韓国の記事を楽しみにしています。
今年もありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。
投稿: マーチャン | 2018年12月31日 (月) 09時58分
マーチャン様
ありがとうございます。
コメントをいただくことが何よりの励みになります。
こちらこそ来年もよろしくお願いします。
よいお年を。
投稿: OKCHAN | 2018年12月31日 (月) 10時42分
こんにちは。
今年も沢山のご本のご紹介やご旅行の記事、お写真をありがとうございました。
私にはとても難しい物でしたが、少しは?理解できた事もございました。
お嬢様と楽しく年を越され、よいお年をお迎え下さいませ。
来年もよろしくお願い申し上げます。
投稿: マコママ | 2018年12月31日 (月) 14時37分
マコママ様
私の方こそ貴ブログを拝見するのを拝見するのを楽しみにしています。
今年はありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: OKCHAN | 2018年12月31日 (月) 15時42分