映画『スペース・ロック』2018年セルビア・アメリカ
監督エリク・サラゴサ、出演スコット・アドキンス、アーロン・マカスカー、ミシェル・ルヘイン、ヴァイディン・プレリックほか
宇宙監獄に収容されているテロリストたちが一瞬のすきを突いて脱獄し、地球を危機に陥れる、というお話なのだが、物語のほとんどはテロリスト対外部から状況を査定しにやってきた調査員や女医との限られた空間での闘いである。
そのテロリストたちは「ウルフパック」と呼ばれるテロリストグループのメンバーであり、自分たちが宇宙に閉じこめられていることも、他に収容者がいることも知らされていない。そんななかで監獄のたった一人の刑務官に拷問を受け続けている。「ウルフパック」のリーダーの名前と所在を自白するように求められ続けているのだが、その刑務官も拷問を繰り返しているうちに惰性的になっていた。
そんななか、テロリストの健康検査をする女医が不用意に彼等に情報をもらしてしまう。そしてそれがきっかけですべてが彼等に知られてしまうのである。頭がいいなあ。こうして隔室のロックされた扉の向こうとこちらでの攻防が始まるのである。そしてその闘いはやがて血みどろのサバイバルへと転じていき、意外な人物が敵となっていく。
安上がりな密室設定の闘いだが、いちおう舞台が宇宙だからSFということになるらしい。最後はSFらしい展開になることはなるが、そもそもがこの映画はテロリストを自白させるための拷問がテーマみたいなところがあって、ほんとうはそれが描きたかったのかもしれない。
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