映画『バルジ・ソルジャーズ』2018年アメリカ映画
監督スティーヴン・ルーク、出演スティーヴン・ルーク、トム・ベレンジャーほか
戦争映画の小品として、見る値打ちのある作品だと思う。連合軍の弾はとても良くドイツ軍に当たるのに、ドイツ軍の弾はあまりこちらに当たらないのは、こちらが待ち伏せているケースが多いからとしておこう。それにこだわらなければリアリティのある戦争映画だと思う。
ノルマンジー上陸作戦を成功させて連合軍はフランス国内を進軍している。すでにドイツ本土への攻撃も始まって終戦間近との噂も出始めている。そんななか、ドイツ軍は起死回生を謀って連合軍の分断を狙った大反撃作戦をひそかに進めていた。連合軍のフランスでの防衛戦はのびきって、しかも経験不足な弱兵や疲労困憊した兵隊が守備をしていた。
そこに戦車部隊を伴って、突然ドイツの大部隊が攻撃を仕掛けてくるのである。
この映画ではその寡兵の部隊を引きつれて命令に従って防衛戦を死守しようとするカッパ中尉(スティーヴン・ルーク)とその部隊のリアルな現場の様子を主体に、生還のおぼつかない命令をせざるを得ない後方の上官(トム・ベレンジャー)の苦渋の決断が描かれる。
敵味方が入り交じる肉兵戦を繰り返し、しだいにドイツ軍に呑みこまれていく連合軍。ある意味で前線の兵士達を見殺しにせざるを得なかった状況が克明に描かれる。この決死の反撃でドイツ軍の進行が遅れ、逆に兵站が伸びて、後に連合軍による反撃が奏功することになるのはこの映画の話の後のことである。
エンドクレジットで延々と英雄たちの功績が文章で綴られているが、読むことができないのは残念である。
ちなみに戦争におけるバルジとは戦端が突出した状態のことをいうらしい。そういえばヘンリーフォンダが主演した『バルジ大作戦』という古い映画を観た記憶がある。戦車の戦いの映画だったとだけ記憶している。
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