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2019年2月17日 (日)

池内紀

 池内紀の書いた本が好きで、目につくと購入してようやく十数冊になったが、著作がとても多い人なので、それでもほんの一部である。もともとドイツ文学者で、カフカやホフマンの翻訳もある。

 はじめて彼の本に出会ったのは中公文庫の『ひとり旅は楽し』(2004年出版)だと思っていたのだが、ずっと昔に彼の本を購入して大事にしていたのだ。私は高校生のときに出会った、ドイツロマン文学の作家、ホフマンが好きだ。だから大人になってからあらためて買って読んだ岩波文庫の『ホフマン短編集』(1984年出版)は大事にして繰り返し読んでいる。この翻訳者が池内紀であることに今回初めて気がついた。

 ホフマンといえば幻想小説、つまり不思議な話を書く人で、『悪魔の美酒』(『悪魔の霊液』などと訳されたものもある)や『マダム・ド・スキャデリー』(こちらは『スキュデリー嬢』などという題名がつけられることもある)を読んだときは夜眠れなくなるほど夢中になったものだ。私は倒産前の河出書房のグリーン版の世界文学全集で読んだ。だから私の記憶の題名はその全集での題名である。これは図書館で借りた本で、その後自分で購入しようとしたけれど、すでにどこにもなかった。

 池内紀の本にはしばしばホフマンが登場する。よほど好きなのだろう。同じものが好きだとなじみになった気になるのが世の習いで、だから池内紀が好きで、ボチボチもうすこし彼の本を集めようかなあ、などと虫がうづきだしている。

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