体調の調節中
毎晩寝汗をかいて夜中に目覚め、着替えをしてまた朝まで寝る。酒を控え目にしているけれど、よく眠れてはいる。酒を控えているせいか、頭の働きがなんとなくクリアな気がするのはありがたい。
無茶をしたり、人混みに出かけたりしたら、一気に体調を崩しそうな、そんな崖っぷちに踏みとどまっている感じがする。といっても、だるかったり、熱が出たり、どこかが痛いという自覚症状は全くない。そんな気がするだけである。長い人生経験から、そういうときにちょっとした気の緩みで寝込むおそれがあることを知っているだけだ。
食事にも注意し、特に睡眠には心がけているが、そういう状態のときはこたつでうたた寝も危ないので、寝床にきちんと入って一睡するようにしている。以前は事情があって気が昂ぶったままの状態が続き、医師に処方してもらった睡眠薬が必要なこともあったが、いまはほとんど服用する必要がない。
それでも最近は比較的に速やかに入眠できる。それはテレビで腹式呼吸の睡眠法を観て、それを実践しているからだ。簡単な方法である。仰向けに寝て腹に両手を置き、鼻でゆっくりと息を吸い込む。まず腹をいっぱいにするほど息を吸い、さらにみぞおちから胸、肩甲骨あたりまですべてに息を満杯にする気もちでゆっくりと吸い込む。吐くときは口をすぼめた状態で、口から溜まっている息のすべてをゆっくりと吐き出す。
これをできればなにも考えないようにしながら繰り返す。慣れてくるとしだいに腹の上に置いた手が温かく感じられてくる。たったそれだけなのにいつの間にか眠りに入ることができるのである。
眠りにつきやすくなった理由の一つに、足の冷えがなくなったことがあるようだ。五十過ぎまで足が冷えるなどということはなかった。かえって足がほてるから布団の外に出して寝るくらいだった。血の巡りは悪くなかったのである。六十前から足が冷えるというのを生まれてはじめて実感するようになった。糖尿病のせいで血の巡りが悪くなったのだろうか。足が冷えるのがつらいものだと知った。
それがこのところ冷えなくなったのは、糖尿病が改善されている結果かもしれない。油断は禁物だが。
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