秋吉台
くしゃみが出る。鼻水が出る。眼が痒い。花粉症なのだろう。数年前からこの症状が出始めたが、さいわい生活に著しく支障が出るほどひどくならない。空気清浄機のフィルター交換や加湿ファンなどの掃除をした。フル稼動させている。
家の中が散らかりだしている。怠惰になって掃除が手抜きになっている。計画的に徹底的に片付けないといけないと、ようやく決心した。そのへんがいい加減だと、さまざまなところが緩んでくる。立て直さなければ。
さて旅の報告は秋芳洞の上、カルスト地形の秋吉台である。石灰岩のゴロゴロあるこの風景は、日本ではあちこちで見られるが、ここはその広大さが一望できる。
野焼きをしたばかりのようである。むかし写真で野焼きの風景を見て、一度見たいと思っているが、見たいと思っている人は多いだろうから、そのときは混むのだろうなあ。
見わたすかぎりの石灰岩がゴロゴロする風景。
石灰岩は炭酸ガスを含んだ雨水に少しずつ溶けていく。
あの秋芳洞には地下の川が流れている。少しずつ溶けて洞窟はひろがったのだろう。地上の秋吉台の石灰岩が雨水に溶けて地下にしたたり、鍾乳石になっていくのだ。
こういうところに一本だけ木が生えていると、なんとなく頑張っているなあ、などと思う。
はるか彼方まで一面の石灰岩。これらが海底に積もった貝や珊瑚などの生物の死骸なのだと思うと、不思議な気がする。厖大な時間の蓄積を見ているのだ。
風が強い。雨がぱらついたり晴れたりと、天気がめまぐるしく変わった。
侵食が進むとこのようにだんだん尖ってくる。そういえば雲南省の石林はこの侵食の極端な風景で、秋吉台もいまにそうなるのだろうか。こんなに石があっては田畑に開墾するのは無理なのだろう。
このあと山口市の湯田温泉に向かい、中原中也記念館を訪ねた。駐車場は狭くて数台しか駐められないが、奇跡的に駐めることが出来た。
鈍感な私の精神が珍しく敏感になっていたので、中原中也の詩に今までになく感応したことはすでに書いた。写真は撮れないので写真はない。この晩は湯田温泉に泊まった。
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