佐藤信編『古代史講義-邪馬台国から平安時代まで』(ちくま新書)
ほとんど読み終わりかけていた本なのだが、いま興味が強くあるのが奈良時代なので、この本の平安時代の部分に来ると多少意欲が削がれていたということで、それを乗り越えてようやく読了した。
「編」とあるように多くの気鋭の学者たちがそれぞりのテーマを引き受けて古代日本を論じている。ここに呈示されている古代日本の姿は、いままでの学校で学んだ歴史に似ていて、しかしずいぶんと違う様相を見せている。歴史に少しでも興味のある人なら、このような古代史の概観をあらためて学び直すのも良いのではないだろうか。なにしろ日本史が苦手な私が、とても面白いと感じたのだから大丈夫である。
ここでとりあげられた歴史の舞台となった場所をもとに、そこを訪ねて自分なりの世界観を構築していくのは案外楽しいものであるように思う。出かける先を探すときのヒントがこの本に満載されている。歴史はこんなに面白い。それを教えてくれたのが編者である佐藤信先生で、BSキャンパスの『古代史講義』という番組での出会いであった。現場に出かけてそれを実感することを先生は身をもって教えてくれた。もちろん先生は私のことなど知らない。
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「今晩は」
ウワー、お写真の境石、どのようにして積んだのだろう、不思議?!
投稿: アットマン | 2019年6月20日 (木) 18時33分
アットマン様
これが蘇我馬子の墓といわれる石舞台です。
奈良の飛鳥にあります。
本来は墳墓の下の石室だったようです。
投稿: OKCHAN | 2019年6月20日 (木) 18時49分