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2019年6月23日 (日)

ニュースの優先順位

 山形県沖を震源とする大きな地震で、新潟や山形を中心に広い範囲で被害が出た。なじみの場所だったので他人事とは思われないというのは先日このブログに書いた。

 

 その地震の報道について、NHKのニュースの取りあげ方が他局に比べて少なかったという非難があるという。ネットのニュース欄で見たのだが、誰が非難しているのかよく分からない。不特定の人のようで、不特定の人とは、いるのかいないのかも分からない人のことだから、そういう非難があると報じているまさにその人の意見なのかも知れない。

 

 地震を報ずる時間の長短については、NHKのニュースで報じた時間が短かったのは事実だったようである。地震の規模の割りに被害が案外少なかったことがそのようなニュースの割り当てになったのだろう。軽んじていたとも見えなかったし、非難されるようなことでもないと思う。

 

 それよりもこのごろNHKのニュースを見ていて感ずるのは、スポーツの報道の割合が増えているように見えることである。過去の時間との比較などしていないから、あくまでそう感じるということである。スポーツに興味がある人にはありがたいことで、スポーツにあまり興味のない私には不都合である。それだけ知りたいと思うニュースを知る機会が減っていると思うからである。

 

 そもそも最近のテレビニュースは報じる件数が少なすぎる。一件を詳しく報道することによる結果でもあるので一概に否定できないが、それに準じて重要だと思うニュースが報じられないことは少なくない。それに同じニュースが繰り返し、時には翌日も同じような比重でおなじ内容で伝えられたりしている。ニュースもずいぶん省エネしているようだ。

 

 むかしは新聞とテレビはニュースを競っていた。速報性では新聞はテレビにかなわない。その代わり新聞は報道の量、そして内容の軽重をレイアウトで表して、しかも繰り返し読むことの出来る利を謳った。いま新聞は殆ど週刊誌的な報道に堕してきて、読む人は激減しているという。この新聞好きの私が購読をやめて久しいのだから、推して知るべしである。

 

 好敵手を失ったテレビは怠惰になったのか。新聞と同様にバラエティ化して堕落した。意見を述べて視聴者に同意を求め、視聴者に自ら考える労を省かせてともに堕落させようとして、半ば成功している。人は楽を好む。

 

 ところでNHKのスポーツ偏重(私がそう思うということである)は大河ドラマ『いだてん』に象徴される。過剰とも思える番宣、関連する過去のスポーツに関するドキュメントの氾濫にも現れている。これがもちろん来年の東京オリンピックへの大々的な協賛であることは理解しているが、過ぎたるは及ばざる如し、私をますますスポーツ嫌いに向かわせている。私と同じような人が増えなければ良いが。
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