映画『チーム・バチスタFinal ケルベロスの肖像』2014年日本
監督・星野和成、出演・伊藤淳史、仲村トオル、桐谷美玲、松坂桃李、西島秀俊、栗山千明、生瀬勝久ほか
主演級の出演者の錚々たる顔ぶれに感心する。シリーズの三作目だったかと思うが確かではない。Finalと言うことだが、伊藤淳史と仲村トオルは死ぬわけではないから続編が出てもおかしくないし、その期待がないわけではない。
医療に関わる事件が起きてそれが解決されるというパターンは同じだが、その事件が大がかりなので毎回迫力がある。しかし大がかりすぎるので現実離れがしてしまうのは否めない。リアリティが弱くなるのだ。この事件の犯人は途中から明らかになってしまうし、思わせぶりな展開が如何にもミスリードを誘いかけるものの、犯人の意外性はいささか弱い。意外性になれすぎて、意外な人こそが犯人にちがいないなどと最初から観ている自分がいる。
しかしストーリーの主眼は今まで同様そこにないので、それによるパニックをどうやって最小限に収めるか、主人公たちや医療スタッフたちの奔走と協力による活躍が描きたいということであろう。世のなかには正義感と使命感を持つ賢い人がいてわれわれを守っていてくれるのだというメッセージを素直に受け取ればいいのだ。
新型コロナウイルスについても、多くの医療従事者やそれを支える人々が、今も日夜頑張ってくれていることを思う。心からの感謝を捧げたい。
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