続・素人だから感覚で言う
泌尿器科の疾患が持病になりかかっていることは繰り返し書いた。炎症が起こると排尿痛があり排尿困難になり発熱する。一度に出にくいので頻尿気味になりその都度苦しむ。問題なく排尿できることの幸せは疾患を経験して初めてわかることだ。人生苦難を知らないと幸せも理解できないし、人の苦しみも解らない。
さいわい細菌性なので抗生物質が良く効く。三度目か四度目の今回は耐性菌によるものでそのため違う強い薬に替えたりして少し長引いた。その結果、不思議なことに慢性的な軟便が治まっている。下痢に近いこの症状は糖尿病その他で処方されている薬の副作用であり、医師からは我慢できるのなら我慢するようにいわれているもので、旅に出るときにはつらいけれど、仕方がないと諦めていた。
それがとつぜんほぼ正常に戻ったのである。下痢は腸で共生している大腸菌が過剰に増えているときに起こることがあるという。たぶんその大腸菌が今回服用した少し強い抗生物質によってダメージを受けて減少したのではないのだろうか、というのが私の診立てである。
ところで腸内細菌と人間の病気に対する抵抗力は大きく関係しているというのはためしてガッテンでも繰り返し観た。私の抵抗力は低下したのだろうか。それとも抗生物質の服用を終えたいま、私のための新しい腸内細菌が再生しつつあって、それが私に最適化したものになりつつあるのであればありがたいのだが。
抵抗力といえば、病気になると発熱するのは身体が熱に弱い細菌やウイルスに対して抵抗するために起こる現象だという。暑い時期にはそのような菌は活動が弱まるのが期待されるのもその理由だという。アフリカなどでの爆発的な蔓延がみられないのはそのためか。
そこで思うのは体温と抵抗力の関係である。平熱の低い人と高い人とで抵抗力に差があるというような調査はないのだろうか。感覚的には平熱の低い人が罹患しやすいのではないかと想像している。
なにより老人ほど平熱は下がる傾向がある。私も若いときは平熱が36.5℃を超えていたが、今は36.2~3℃である。測り方でもっと低いこともある。だから老人のほうが今回の新型コロナウイルスにかかりやすく、しかも重症化しやすいということも説明できるのではないだろうか。
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こんにちは
あの永井荷風も腸内細菌性の下痢に苦しんでいたそうですね。
結局最終的な死因もこれが原因だったそうです。
菌といえども怖いものです・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2020年4月 7日 (火) 12時39分
こんにちは
あの永井荷風も腸内細菌性の下痢に苦しんでいたそうですね。
結局最終的な死因もこれが原因だったそうです。
菌といえども怖いものです・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2020年4月 7日 (火) 12時39分
shinzei様
細菌も耐性菌が増えているので、治療が難しくなっているようです。
抗生物質も万能ではないのですね。
私の場合は歯の治療に使った抗生物質が耐性菌をつくった可能性があります。
歯の化膿を抑えるために念のために貰った抗生物質を何度か服用したのが間違いでした。
口腔の清浄を心掛けるべきだというのはその反省からです。
投稿: OKCHAN | 2020年4月 7日 (火) 12時54分