予備として
本日は糖尿病の定期検診日であった。本降りの雨の中、二十分近くの道を歩いてかかりつけの病院に行く。途中に少したんぼ道があり、風が強かったらかなわないなあと心配したが、それほどの風ではなかったから助かった。それにしても雨天の中を歩くと好天の時よりも遠く感じる。
美人でやさしい女医先生は声が小さい。私は耳が遠いから膝がつくほど近くで先生とやりとりする。表情がよく読み取れて嬉しい時間なのであるが、今日はいつも坐る椅子が遠く離されている。理由は分かるが残念なことである。先生はいつもより声を張り上げて問診し、血液検査の結果を伝えてほめてくれた。「よく節制しているようですね」。このひと月以上、暴飲暴食の日がまったくなかったから当然のこと血糖値は比較的に良好な結果だったのだ。本音をいえば、これだけ節制したのだからもっと劇的に良くならないのが不満であるが。
こちらからお願いしようと思ったら、先生のほうから、「次の検診は六月初めの予定にしますが、なにがあるか分かりませんから、三ヶ月分の薬を出すようにしましょう」といわれた。
実は数日前に私の住む街の広報が配達され、そこには「緊急事態」の赤文字とともに「現在市内に六人の新型コロナウイルスの感染者が発生しています。不要不急の外出を控えて下さい」とあった。当然病院にその感染者が診察に訪れていないとは言えず、身近に感染のリスクが急増しているという実感があるのだ。だから病院がとつぜん診察不能にならないとは言えない。そうなると薬が途絶えてしまう。糖尿病は薬を停めるわけにはいかない病気だから予備を貰おうと思っていたのだ。
三ヶ月で安心かどうか分からないが、安心であって欲しいものである。それにしても四万人あまりのわが街に六人というのはちょっと多いようである。さらに増加していなければいいのだが。
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OKCHANさん
病院定期健診異常がなく良かったです_(._.)_
ご自愛ください。
新型コロナ患者4万人で6人ですか?
患者さんは特定されるのかしら?
田舎だとすぐにばれます。
我が10万人の津山市誰一人患者はいません。
ゴミステーション以外会わないもの。
でも情報は入ります👂
投稿: ちかよ | 2020年4月14日 (火) 11時17分
ちかよ様
人口あたりでは多いかもしれません。
どこの誰か分かりませんが、たぶんクラスターだと思われます。
さらに増えていなければいいのですが。
投稿: OKCHAN | 2020年4月14日 (火) 12時33分