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2020年7月 1日 (水)

映画寸評(1)

 この十日ほど、せっせと映画を観ている。

 

『黄泉がえり』2003年、監督・塩田明彦、出演・草薙剛、竹内結子、石田ゆり子、柴咲コウほか

 

 私にとって、同じレベルなら日本の映画の方が感情移入しやすいので評価は高くなる傾向があったのだが、最近はあまり評価したくなる日本映画が少ない。この映画もあと30分短くしたらもう少ししまりがあったのに、と残念に思う。あのマイケル・シャラマン監督の『シックス・センス』に通じるような仕掛けがこの映画にもあるのだが、だらだらとしているためにそれが生きていないのだ。それと山本圭壱が大事な役どころを演じているが、下手くそで彼の演じる役柄の哀しみが全く伝わらない。完全なミスキャストである。結果的に、まるで柴咲コウのプロモーションビデオみたいな映画になっている。

 

『インフェルノ』2016年・アメリカ、監督ロン・ハワード、出演トム・ハンクスほか

 

 一度見ているのだが、ラストのイスタンブールの地下都市のシーンが見たいので最初から観直した。さすがにテンポが良くて面白くて長さを感じさせない。イスタンブールに昨年秋行ったところなので、イスタンブールの風景には親近感があるし、地下都市のシーンはやはり見応えがあった。実際の地下都市のメデューサの石像のところは暗いし、水が汚くて、臭くて、とてもあの水の中に入る気にならなかったけれど、映画の格闘シーンではいかにもきれいで深そうに見える。

 

『ガーディアン24』2019年フランス・ベルギー、監督ヴァランテ・スージャン、出演イサカ・サフドゴ、アルヴァン・イヴァノフほか

 

 スーパーに強盗団が侵入するが、目的は隣の宝石店。警報器で駆けつけたガードマンが囚われる。しかしそのガードマンはじつはとんでもない戦闘力の持ち主で・・・という話なのだが、もう少しシリアスな映画を期待していたのにとことんコメディタッチで、いちおう最後まで観るには観たが、時間の無駄だった。何しろ強盗団がもっと悪くないと怒りを爆発させようがないではないか。

 

 まだまだ観た映画の話が続く。
ポチッとよろしく!

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コメント

自分映画史上最高の「ゴッドファーザー」は出て来るだろうか。
特にレーザーディスクの「特別完全版」は他のメディアでは復刻されていない。
その他「レオン」「イコライザー」「グリーンマイル」「ワンス・アポン・ア・タイムイン・アメリカ」
あっち系ばかりで偏っていますが・・・。
日本映画では「壬生義士伝(中井貴一)」「柘榴坂の決闘」
TV版では「白虎隊」
一つでも出てくれば嬉しいな。。

オペラ様
『白虎隊』以外は大分前に観て、このブログで取り上げています。
このなかでは、『レオン』と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』が私の一押しですね。
どちらも二、三回観ています。

「柘榴坂の決闘」は誤りで正しくは「柘榴坂の仇討」でした。
こちらも中井貴一が好演が光ります。

オペラ様
『柘榴坂の仇討』は、いい映画だったという記憶はあるのですが、あまり物語の印象は強く残っていません。
それよりも『壬生義士伝』のほうが、中井貴一はもちろん、佐藤浩市の抑えた演技が光っていたのが記憶に残っています。
そういえば両方とも浅田次郎が原作ですね。

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