昭和で止まっている
今期の芥川賞と直木賞が決まったらしい。直木賞の馳星周は好きな作家で多くの作品を読んでいるけれど、芥川賞の作家はどちらもあまりよく知らないし、当然作品を読んでもいない。以前はたまに受賞作品や、受賞作家の作品を読んだりしたけれど、いまはほとんど読まなくなった。
考えてみたら、最近は文学評論を読みまくっているのに、平成以後の文学作品はほとんど読んでいないことに今更ながら気がついた。娯楽小説である時代小説やミステリー以外の平成時代の作家の文学作品をほとんど読んでいない。何しろ村上春樹ですら初期の短編と二、三の長編を読んだことがあるだけである。
私にとって文学作品とは明治大正昭和までのもので、平成以後は存在していない。これは流行歌も同様で、1990年以降の歌はほとんどなじみがない。つまり私にとっては存在しない。せいぜい平原綾香くらいか。最近のカタカナやローマ字の名前の歌手など、なんと読むのか知らないし、聴いてもどこがいいのか分からない。
すでに時代遅れになってしまったのだが、その過去の文学を読んだりその評論を読んだりすることが楽しいことはこの上ない。他人には懐メロを楽しむ老人にしか見えないことだろうなあ。
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