引き返す勇気がない
山登りのパーティでリーダーに最も必要な資質は、引き返す判断を下す勇気があるかどうかだという。
いうまでもなく今回のGo-Toキャンペーンのことである。赤羽国交大臣にその勇気と決断力があるとは思えない。あればそう進言したはずだ。安倍首相と菅官房長官の指示で、かろうじて東京を除外するという条件をつけて強行することになった。人の移動が増えれば感染が拡大することは自明であろう。しかしそれ以上に観光業の経済的逼迫があることも事実であるから、あとはどちらを取るかだけだったのは理解できる。
よかれと思って推し進めてきたインバウンド増加策が奏功して、観光業は拡大し、潤った。今後を当て込んで投資も行われたことだろう。そうして拡大したことが今回の新型コロナウイルスで裏目に出た。これはまことに不運なことだったと言うしかない。
ただただ、今回のGo-Toキャンペーンの実施で、感染爆発が起きないことを願うばかりだ。どうせ年寄りと持病持ちだけが重症者になり、死ぬだけだからかまわないのだろう。若者たちはそう内心で思っているに違いない。そうなればこちらも自衛するしかない。一番最後に死んでやる。
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