« マスクの効用 | トップページ | 頼みごと »

2020年7月28日 (火)

ブレイブ・ワン

映画『ブレイブ・ワン』2007年アメリカ
監督ニール・ジョーダン、出演ジョデイ・フォスター、テレンス・ハワードほか

 

 この世の中に暴力がなければどれほど良いか分からないが、暴力は現実に存在する。普通に生きていれば、身の危険を伴うほどの暴力に遭うことはほとんどないけれど、災厄はどこに潜んでいるか分からない。

 

 チャールズ・ブロンソン主演の『狼よさらば』はそのような理不尽な暴力に出会った主人公が、警察の無力さに失望して自ら悪に対して立ち向かっていくという映画で、これは『デス・ウィッシュ』という題名で、ブルース・ウィリス主演でリメイクされている。

 

 今回観た『ブレイブ・ワン』は、その女性版とも言うべき映画で、結婚式も間近い二人が、散歩中の夜の公園で暴漢たちに襲われ、恋人を殺され、自分も瀕死の重傷を負った女性が、なんとか恢復したあと、警察の捜査の進展を聴きに行ったときの失望に端を発して、自己防衛、そして攻撃者へと変貌していく物語だ。その主人公を知的な美人のジョディ・フォスターが演じているのが見物である。

 

 暴力に対して多くの人間が泣き寝入りに近い対応を余儀なくされる。暴力に暴力で対応することを許されているのは警察だけである。一般の人はその警察に委ねるしかない。その警察が頼みにならないと見なされたとき、何が起きるのか。いまのアメリカで起きている事態がどのようにエスカレートするのか。正義という名の暴力が発動する。
ポチッとよろしく!

« マスクの効用 | トップページ | 頼みごと »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« マスクの効用 | トップページ | 頼みごと »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

  • アニメ・コミック
  • ウェブログ・ココログ関連
  • グルメ・クッキング
  • スポーツ
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • 住まい・インテリア
  • 心と体
  • 携帯・デジカメ
  • 文化・芸術
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 経済・政治・国際
  • 芸能・アイドル
  • 趣味
  • 音楽
無料ブログはココログ
フォト

ウェブページ