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2021年12月10日 (金)

民主主義サミット

 アメリカ主催の「民主主義サミット」を世界の分断を招くものだ、と中国が批判した。分断を招いているのは中国ではないか、と言いたい。たしかにトランプが大統領だった時代、彼は世界を分断へ向かわせてしまうような行動をとり続け、特に自国の分断を顕在化させてしまったことは間違いない。だから中国のメディアは、白人警官が黒人に暴行を加えているシーンや、トランプ支持者たちがホワイトハウスになだれ込んでいるシーンを繰り返し映像で流している。

 

 しかしトランプをそのような行動に駆り立てた要因のひとつとして中国の覇権主義があることも事実であって、中国がそのような覇権主義的な行動を取らなければ今のような世界にはなっていないことはたしかなことだと思う。防衛のための軍備だと言いながら、それをはるかに超える軍事力増強を続け、周辺国に威嚇行動を繰り返し、隙があれば乗りこもうとしている。すでにそれは想像ではなくて、明日起きてもおかしくない侵攻のリアルなイメージではないか。軍事侵攻ではなくても軍事力を背景にした経済侵攻はすでに世界で進行している。

 

 バイデン大統領は民主主義サミットの冒頭で「民主主義体制維持のためにはリーダーが必要だ」と述べた。語るに落ちるというのはこのことで、このサミットを開いたのは自分であり、アメリカであり、民主主義世界のリーダーは自分だ、そしてアメリカだ、と公言したようなものである。ヨーロッパの首脳たちはさぞかし鼻白んだことだろう。にこにこと無意味な笑いを顔に貼りつけていたのは岸田首相だけかも知れない。

 

 アメリカは世界に分断の要因を作ったトランプの非をわび、世界に向かってもう一度、この指にとまってくださいと頭を下げなければならないはずなのだ。強い者ほど謙虚にならなければ、だれも本気でついていこうなどとは思わないものだ。とはいえ今はアメリカが中心になってまとまらなければ、中国やロシアの覇権主義に対抗できないのはたしかだから、せいぜい仲良くしてほしいものだ。

 

 白馬非馬論に有名なように、中国は詭弁の得意な国だと関心させられることが多い。何しろ中国は自分の国こそがもっとも民主的な国だと本気で主張しているのだから。本気であるだけに互いに理解し合うのは困難であることを思い知らされる。

 

 白馬非馬論は、昔なるほどと思ったことがあるが、今はその論理がどうしても納得できない。知らない人はネットで調べて欲しい。納得できない私には説明が出来ないので。ただしその納得の出来ない延長線上に中国の論理があるらしいことは理解できる。  

 

 中国はアフリカやアジアなどに自分の国を支持する国が多いことを自慢している。そのほとんどが中国に札束で顔をはたかれている国々であることは、たぶん中国が経済的に停滞したとたんに明らかになるだろう。金の切れ目が縁の切れ目である。だから、つい中国の経済が破綻することを願ってしまう。中国国民にとっては不幸な事態だが、太平洋戦争で完膚なきまでに日本が潰えたことで軍部の支配が終わり、戦意という国民的熱狂も醒め、民主主義が確立されたように、中国も共産党の洗脳を脱するには一度そのような破滅を味合わなければならないような気がする。

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