流通革命・つづき
サザエさんでは、三河屋の御用聞きの青年が各家庭に入り用なものを訊きに来て、後でまとめて配達してくれる。むかしはけっこう普通にあって、祖父母の家にも御用聞きの人がときどき来ていたものだ。いま高齢者の所帯がどんどん増えているから、そのような御用聞きがいればずいぶん助かるだろう。
それこそがネット通販で可能なことで、電子御用聞きが活躍できるはずである。問題はそのような電子御用聞きの操作、設定が出来ないお年寄りが多いことで、その利便性の認識、習熟のためのお手伝いのシステムを推進することが必要だ。そこに何か商売のチャンスはないだろうか。
スーパーでもプリペイド式のカードを使ってレジが楽になっている。何しろスムーズに終わる。ところが現金で払うお年寄りが多いのである。お年寄りは(私もお年寄りだが)財布を出して現金を数えるのも、もたもたして時間がかかる。お年寄りほど必要なことなのに、お年寄りほど使わない。私だって使えるのだから使えないはずはないのだが、最初から出来ないものと決めつけている。ポイントもつくしそのほうが得だと言っても「無理!」で終わりである。私の母が存命の時もそうだったからよくわかる。
必要な人に必要な知識を丁寧に教えることこそ電子決済を進めるための流通革命だと思う。たぶんマイナンバーカードの普及もそのへんが鍵なのではないのだろうか。
本日は糖尿病検診日。いつもの検診前の休酒節制をしていないので、どういう結果になることやらいささか不安。それにしても寒い。
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おはようございます
お年寄りは便利さよりも馴染んだものを尊ぶ傾向があります。まあ、お年寄り全員ではないのでしょうが。
そう考えると人間年をとれば保守的になるという言葉は当たっていると思います。私もだんだん新しいものについていけなくなっていて、逆に馴染んだものを愛用しはじめています。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2021年12月13日 (月) 08時33分
以前、北海道の過疎地域で各世帯にタブレット端末を配布して、そこから必要なものを選ぶと業者が届けるという取り組みをテレビで見たことがあります。移動販売より効率的で売る側にもメリットがあるようでした。
投稿: けんこう館 | 2021年12月13日 (月) 10時44分
shinzei様
それでも多少は努力して欲しいと我が身を省みずに思うこと大です。
最初から『ムリ!』と放棄しないで、考え直して欲しいところです。
そのほうが生きやすいこともあるのですから。
投稿: OKCHAN | 2021年12月13日 (月) 11時02分
けんこう館様
お年寄りは最初から新しいことには尻込みしがちなものですから、そのほうが便利で楽になることを知ってもらう努力を周りがする必要があると思います。
それにしてもマニュアルというのは本当に日本語になっていないものが多くて理解を妨げますね。
そのへんをちゃんと書ける専門家をまず見つける必要があると思います。
投稿: OKCHAN | 2021年12月13日 (月) 11時06分