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2021年12月24日 (金)

末尾にいるものとして

 私は昭和25年(1950年)生まれだから、団塊の世代の末尾に連なるものである。中学校で教師には「お前たちの先輩は覇気があり、努力もしたのにお前たちは・・・」とそのハングリー精神の足りなさを嘆かれたものだ。団塊の世代の先輩達は激しい競争のなかで揉まれ、気概もあり、高度成長期の戦士として日本を支えてきた。日本が世界第二位の経済大国となったのは、彼らのおかげだといってよい。

 

 この十数年、その戦士達が次々に定年退職したから会社は身軽になった。年齢相応に支払ってきた給料の負担が軽減されたからである。無理なリストラをしなくても人員が整理できた。浮いたお金を現役に上乗せして配分すれば、会社の士気は維持できただろうか、それを会社は社内留保に回した。団塊の世代が受けていた給料はそれなりに高かったから、サラリーマンの平均所得が減るのはあたりまえのことである。人口構成の変化というのはそういう現象をもたらす。

 

 何も努力しないし、リスクも構えずに利益確保ができた経営者たちはますます人件費の抑制に励む。ほとんどがサラリーマン社長で期限付きだから、会社の将来や社会的役割など考えない。オーナー経営者も多くが創業者からの三代目だから似たようなものになっている。日本社会が全般に堕落してことなかれ主義になったのはそういう背景があるからだと思う。

 

 段階の末尾に連なるものとして、世のなかの、つまり日本の停滞の理由はそういう見方も出来ると思っていて、それを自覚しないと日本の停滞、そして衰退はさらに進んでいくと危惧している。日本はみすぼらしい小国になっていくけれど、別にそれでもかまわないと若い人は思っているのかも知れない。それならそれでもいいけれど、誰かに貧しさの責任を押しつけるのはやめた方がいい。犯人は被害者当人ということになるのだから。

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コメント

こんにちは
確かに今の若者は氷河期世代である私たちの世代と比べても覇気がないようです。
せいぜい70歳台まで生きてお金を必要なだけ稼ぎ、もし財産ができたらとっとと今の仕事を辞めて悠々自適な趣味を生かした生活をしたいようです。
これが戦後教育の”成果”だと思うとなんだか虚しくなります・・・。
では、
shinzei拝

shinzei様
「とっとと仕事を辞めて悠々自適な趣味を活かした生活」をしている私としては、まことに耳が痛い指摘です。
ただ、現役のときはそれなりに進退をかける覚悟を持って仕事をしていたつもりです。
人のせいにすることが嫌いです。
それが矜持というものでしょう。
「覇気がない」とは矜持を持たないことかと思います。

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