フォッサマグナミュージアム・ヒスイ
フォッサマグナミュージアムは糸魚川市の郊外の高台にある。
公園におかれている大きな石はヒスイの原石かと思われるが、よくわからない。館内の展示室入り口に置かれた大きなヒスイの原石に似ている。
ブラタモリを観ている人なら知っているだろうが、フォッサマグナとは、左の糸魚川静岡構造線と右側の柏崎千葉構造線に挟まれた大地溝帯のことを言う。もともと日本列島は大陸から離れた二つの島で、西側の島と東側の島に挟まれたこの大地溝帯は海だったが、火山の噴出物や両側の陸地から流れ込んだ土砂で埋まって陸地となったものであることが分かっている。
火成岩。地下のマグマの高温高圧にさらされた岩石や溶岩そのものが固まったものを火成岩という。
堆積岩。陸上や水中で堆積して長い間に圧縮して岩石になったもの。以前は火成岩に対して水成岩と呼ばれていたが、厳密にはちがうところがあるらしいがよく知らない。
石英とメノウ。石英は河原で探すといくらでも見つかる。というより河原の石の多くは石英が主成分である。以前はたくさん集めて持っていたはずなのだが、いつの間にかなくなった。ケイ素つまりガラスの主な成分でもある元素で出来ている。
糸魚川の山地にはヒスイの原石が露出している場所があり、それが崩落して姫川やこの周辺の川によってみがかれながら流れ下って海にいたる。海辺で拾うことは許されているが、川でヒスイの原石を拾うことは法律違反のはずである。
もともとヒスイは白いが、深い地底から地上に上がってくるあいだに周辺の岩石の成分によってさまざまな色に染められることがある。これは緑色。
このヒスイは祖父のもっていたものに似ている。私がまだ小学校の低学年だった頃(六十年以上)前のことである9、祖母と二人で姫川温泉かどこかに泊まりに行って、河原で拾い、リュックに入れて持ち帰った。小ぶりの漬物石くらいの大きさで、せっせとみがいていた。当時は許されたのか、または当時も違法だったのか知らない。あのヒスイはどこへ行っただろうか。祖父は地質の専門家だった。きれいな宝石としてのヒスイがたくさん展示されていて美しかったが、その写真は撮らなかった。
次回は化石を。
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