有磯海を望む
前夜久しぶりに金沢で外飲みした。一昔前の半量で酩酊した。だからこの朝はゆっくりと出立。金沢はまだ朝の混雑が残っていた。
金沢東インターから北陸道を東へ向かう。魚津手前の有磯海のパーキングで休憩。
前回この道を通ったときは、この先にある親不知手前の市振(いちぶり)の道の駅に立ち寄ったが、奥の細道で有名な場所なのに芭蕉の碑が見当たらなかった。ところがこの有磯海(ありそうみ)のパーキングには芭蕉の句碑があった。
早稲の香や わけいる右は 有磯海
句意が左手の看板に書かれているが、芭蕉は有磯海に行っていないようだ。この道を右へ行けば有磯海なのだなあと、ここへ来た当時のことを詠んだ句なのだという。そうなのか。
私はこういうものがあまり好みではない。このあと背広の男たちが馬鹿笑いしながらこの鐘をガンガン鳴らしていた。互いがバカな仲間であることを喜び合っているように見えた。
観覧車があるのは魚津の遊園地で、その手前には魚津の水族館がある。魚津には埋没林博物館があり、三回ほど訪ねている。そのついでに二度ほどこの水族館にも行った。魚津は蜃気楼が見られることで有名。左手から腕を伸ばした能登半島が向かいに見えている。
魚津を過ぎて旭インターで国道8号線に降りる。北陸道はトンネルと海上に作られた橋の上を走るが、国道8号線はこのように崖の中腹をうがって作られた道を行く。左手は断崖がのぞき、狭い道をトラックが爆走するのでスリル満点である。この先で片側交互通行となっていて、今停車中。走りながら撮ったのではないのでご安心を。
わざわざ国道を走るのは理由がある。
ブラタモリで親不知のむかしの難路を断崖上から見下ろしていた。その場所へ行きたいと思ったのだ。ただ、どこかわからないが、たぶん、と思うところがあった。さいわいそこを見つけることが出来た。そこにあった石碑。
翆峰という人の
親不知 雪は海から 天に降る
なんとなくイメージかわかるなあ。
このあとブラタモリでタモリが見た場所を実際に見ることが出来た。それは次回に。
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